「金沢」といえば、わがし(和菓子)
ですが、
その中でも、有名なのが、「加賀藩・御用菓子司」を つとめた、
しにせ(老舗)、「森八」です。
森八の 代表めいか(銘菓)
は、前田利つね(常)に
命じられて作った、
「長生殿」っていう、ひがし(干菓子)
前田家と、将軍家と、天皇家に けん(献)上
こぼりえんしゅう(小堀遠州)
・命名・きごう(揮毫)
そして、
「日本三銘菓のひとつ」
という、
けんい(権威)・てんこもり
の
らくがん(落雁)です
(ああ、百万石・・)
しかし
そんな「老舗和菓子店」には、もうひとつ、
まったく
おもむきのことなる、
でんとうめいか(伝統銘菓)
が
あります
「千歳」です。
この・ちとせ(千歳)、ぎゅうひ(求肥)をあんこで包んだ、
見た目も中身も
上品な
「祝い菓子」として
売り出されている
おかし(菓子)ですが、
なんと
そのデザインは、「一向一揆の兵糧」を
も(模)した
という
いしょく(異色)なもの
クリンも、今回・おとずれてみて 初めて知りましたが、
前田家・入府以前の金沢は、
「一向一揆」の
門徒たちにより 治められていた、
「百姓の持ちたる国」
でした。。
そんな、町のれきし(歴史)を 忘れないようにしよう
という
心いき(意気)なのか
森八は、百万石の茶文化
を担う・「献上菓子」を
作りながら、
一方で
「一向一揆の戦メシ」をかたどった
おかし(菓子)も、
つくっていたのです・・
「
森八家の初代は、一向一揆をとりまとめる
首領だったけど、
その後、一向宗門徒をひきいて
前田家に仕えて、
何代かあとの子孫が
お菓子屋さんに商売換えして
現在に いたっているみたいだね。」(チット調べ)
・・・・・つまり、この「千歳」は、、
森八家と、かが(加賀)のルーツをたどれる、「金沢スピリット
」
な、
和がし(菓子)だったのです (4個いり・822円
)
(その8、「加賀の千代女と哥川(かせん)」につづく)