えちぜん・よしざき(越前吉崎)にある、「蓮如記念館」
そこで、クリンたちは、一向宗と れんにょ(蓮如)のことを
たくさん
べんきょう(勉強)しました
「
いや~、お兄ちゃん、蓮如の名前も 知らなかったけど、
面白かったよ
ここの人たちが、蓮如のために 3ヶ月くらいで
お寺を建てたって聞いて、
カリスマ性あったんだな~
と
感じたね」(おにいちゃん)
「だね~。。・・・でも、クリン・・
れんにょさんが、5人の奥さんとのあいだに、27人の子どもつくった、
っていうのが、
なんか
ヤダ・・
さいごに、子どもつくったの、84さいの時なんでしょう・・?
おじいちゃんなのに、ギラギラしてて ヤダ。。」
「
・・そうかあ? お兄ちゃんはかえって尊敬したぞ
その事実に、蓮如のパワーと
人間力のすべてが
集約されている 気がするな~。
それに昔は、子どもは命を落としやすかったからね
今とは、
『子宝』の感覚が 違うんだよ。」
「おにいちゃんの言うとおりだよ」
「ギャッ
」
「蓮如さんは、いやらしくなんかない
子どもたちを立派に育てて、
みんな
後継者にしたんだ
奥さんだって、
同時に 何人もいたわけじゃないよ
奥さんが死んじゃった後で
次の奥さん
もらってるだけだから」
「わかった
わかった
わかったから、どいてよお~~
」
「蓮如さんのこと、侮辱しないでね。」「は~っ、は~っ・・
」
(・・・・・カニミン
)
(カニミンったら、
どうして、いきなり・あんなに おこるのよ)
・・・・・
わからなくて
かんがえているうち、
クリンは、
ふと
きねんかん(記念館)で
きいた、
「蓮如七不思議」のお話のひとつを、思い出しました。
それは、
「火消しの蟹」っていう お話です
「吉崎御坊が、火事になったとき、
日ごろ、蓮如上人を慕っていたカニたちが 集まってきて、
泡を吹いて、その泡で火を消し止めました。
今でも生息する吉崎のカニは、その時の火で、ハサミが赤く染まっています。」
(・・・・カニミン。。)
(まさか、あの子、いつの間にか 一向宗の信者だとか
)
「その7、「森八の『千歳』に込められた歴史」につづく)