お休みに入った・チットが、本を よみはじめました
手にとったのは、
村上はるき(春樹)の
さいしん(最新)刊、
『騎士団長殺し』です。
全・村上作品を
どくは(読破)している
チットのみならず、
だれがよんでも、スラスラ・よめる、今回のストーリー。
主人公は、
36さい(歳)の「私」
美大を出た「肖像画家」で、つま(妻)と二人ぐらし。
主夫を しています。
そんな「私」は、
ある日、けっこん(結婚)6年目にして、つま(妻)から
りこん(離婚)を
つきつけられてしまい、
ショックで、ほうろう(放浪)の旅に出たあげく、車はこわれて、
心もボロボロ・・
住むところもなくて
困っていると、
友だちのお父さんの家が、今、空き家だから、住まわせてもらえることに
なり、
小田原郊外の、山の上の「一軒家」で、ひとりぐらしを
はじめます。
家のもち主の「友だちのお父さん」という人が、
高名な日本画家だったから
そこには アトリエもあったりして、
絵を描く
かんきょう(環境)としては
バツグン
「私」は、ここで、「肖像画から足をあらい、『自分の作品』を描こう」
と
けつい(決意)します
しかし・・
作品のアイディアが なかなか・ひらめかないので、
しばらくの間、
小田原駅前のカルチャー教室で、
絵画クラスの先生を しながら、
生徒さん(※人妻)
と
関係を もったりして、
うだうだ・すごしていたのでした。
そんな、ある日 しょうぞう(肖像)画を いらい(依頼)してきた
ナゾの人物
が あらわれ、
「私」は、めんどうなことに、まきこまれていく、、
かいつまんでいうと、
そんなお話です。
タイトルの『騎士団長殺し』というのは、主人公の「私」が
やねうら(屋根裏)で
ぐうぜん・発見した
日本画の だい(題)名で、
「私」に ふしぎなたいけん(体験)をもたらす、
れい(霊)性のある
絵です
(この絵に、多くのひみつ(秘密)がつまってます。)
村上さんは、オペラ「ドン・ジョバンニ」の ぼうとう(冒頭)の、
「騎士団長」が
ころされるシーンに
ちゃくそう(着想)を えており、
例により、
「得意の音楽論」を
てんかい(展開)します
加えて、今回は、「村上春樹・絵画論」も 述べられていて
しんせん(新鮮)です
チットいわく、
「村上さんの、絵描きの心理描写や 名画の特徴表現は、
思った以上に 的確。
美術史の説明で一部、
(あれ?)
と思うところは あったけど、
感心しちゃった」
さらに、
「ファンの中には、『この小説は、私のことを書いている!
なんで村上さんは私のことを知ってるの』
っていう人がいて、
今まで私、
(な~にいってんだ)
と
思ってきたけど、、
今回の作品には、
私自身の関心事と 重なるポイントが多くて・・
初めて、そんな読者の気持ちが
わかったわ。。」
と 言っていました。
(主人公がチットの好きな「森鴎外の『阿部一族』」や、「上田秋成の『二世の縁』」を読んでたり、主人公の出身校がチットの出身校と同じ区だったり・・)
「あっ、そうそう
クリンに関係することも あったよ」(チット)
「主人公の妻の名前がさあ、
ゆず(柚)っていうの。」
・・・・・
(ゆず??
ゆづ・・・??
「ゆづ、っていうのぉ~~!?」