お片づけを はじめたけど、
ぜんぜん すすまない
クリン・・
「捨てられる人・お母さん」
に、
そうだん(相談)しようと、でんわ(電話)を かけました
「
身の回りの整理は、お母さんみたいな
高齢者のほうが
切実な問題よ~
思い切って いろいろ捨ててるけど、
いちばん困るのは
まあまあ 価値があるものよね。
半世紀以上前の 半貴石の指輪とか
ダイヤモンドみたいな貴石がついたものなら
ともかく、
大きな半貴石がついた 古いデザインの指輪なんて、
リフォーム代のほうが 高くつくし、
していく場所もないじゃない?
日本橋にそういうの買い取ってくれるお店あるらしいから、
今度、持って行ってみようかな。
たいした値段に ならないだろうけど・・」
という、お母さんの話を チットにしたところ・・
「
売り払うなんて、絶対ダメよ
着物を着る時、どうするの
普段つけてる指輪なんて、
あくまで『洋服に似合う
』という前提の
デザインなのよ
紬とかならともかく、和装でシンプルな指輪なんて、
結婚指輪以外は
しないほうがいいくらい、なんだから
ほら・・たとえば、この白い指輪・・
お母さんは『おばあさんくさい』
なんていうけど、、
エメラルドグリーンの着物を
引き立てると 思わない?
これも、名前も知らないような石だけど、
やっぱり、
大きさがあるだけで
和服の生地の多さに 負けないし・・。
シトリン?なのかな?この山吹色の
大きな石も、
派手な黄金色には、合うよ~。
トルコ石の指輪だって、普段するなら
「これはターコイズ」として、
似合うような
エスニックの服とか着なきゃ ダメだけど、
白地の着物には 際立つ
おばあちゃんの時代からあるような、
白サンゴの指輪だって、訪問着には 上品に映える
普段できない指輪でも、
ことと次第では 活きるのよ
とくに・・
年をとってからの和装には、
プラチナに小さいダイヤがついてるような
値段は 高価なものよりも、
デカくてレトロな カラーストーンの指輪のほうが、
圧倒的に 手になじむのよ
だから、勝手に 処分しないでちょうだい」(チット)
「な、ナットク・・」
(クリン家のお片づけ、衣類は手を付けられないので、書斎に移動して がんばります)