クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

京極夏彦『虚談』感想

2019-08-21 | 本と雑誌

8月に ふさわしい・本を もう1冊・・


 きょうごくなつひこ(京極夏彦)の、『虚談(きょだん)』です。


4年前によんだ、

きょうごくさんの『鬼談(きだん)』()・・

 こわくて・こわくて・・、(おぼん(盆)によむのに、

こんなに ふさわしい・小説

って

あるだろうか?)

なんて、思っていました。。

(ご本人も、こういっちゃなんだけど、ちょっと・あやしい見た目だし・・

「怪談」を 書きまくってきた人だから、なんでもこわく・かんじちゃいます


 そんな・きょうごく(京極夏彦)さんが、どうやら、自らを 主人公にして、

「人から聞いた話」

を つづった

9つの うそ(嘘)話からなる、かいい(怪異)小説

『虚談(きょだん)』・・


 オバケや ゆうれい(幽霊)がどうの・・って

ことでもないのに、

まるで、


 「暗い夜道の電柱のかげでも 見つめたときのような

うすらぼんやりした

まっくろい気もちに させられる・しゅん(瞬)間が あります。。


 この話は――最初から最後まで、全部嘘だからである。」

なんて、

みもふたもないオチを つけられても・・

さいごまで、よんでしまう。。



現代のおに(鬼)使い、きょうごくなつひこ(京極夏彦)

の、

手のひらで

さまよえる・かんかく(感覚)を 味わえる・・

そんな 一冊です。。





コメント (2)
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