クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

李良枝『由熙』感想

2022-01-23 | 本と雑誌

岡きよしさんの本を読んだ・クリンは、

 若い人に何かしらの技能を教え、

なおかつ心の成長を助けてきた・先生たち

って、

昔も たくさんいたし、

今もたくさんいるんだろうなあ~って

あらためて 気づきましたが

しん(親)友・チットもさいきん、とある小説のあとがきを読んで

「何をしたのか気になる先生が現れた」

と 

言っていました。(※今日はその話)

 その小説とは、『由熙(ユヒ)』。

在日韓国人作家・イヤンジ(李良枝)が書いた、

芥川賞作品です

 


~あらすじ~

 

在日韓国人のユヒちゃん(27さい)は、

早稲田大学を中退し、ソウル大学に留学。

しかし、「母国」であるはずの韓国の、生活風土気質になじめず、

失意のうちに日本にかえる・・

日本という国にだって

芯から馴染むなど、一生かかってもできそうにないのに、、



作者の実かん(感)のこもった・短ぺんでしたが、

注目したのは、

あとがき(解説)の、次の一節です

「(李良枝は)京都の鴨沂高校の三年に編入学した。

そこで日本史を担当していた教師の片岡秀計との出会いが、彼女が自らの民族の問題に目を向け始めたきっかけである。」



 李さんは、小説の中で、「私たちがいくら気遣い、応援しても、由熙自身が考え、感じ、力を掴まえていくしかなかったのだ。」

とう(登)場人物に 言わせていますが、

この在日外国人アイデンティティーもんだいは、

だれがどう扱ってもむずかしいテーマです。



そんなセンシティブなもんだいに向けて、

李さんの学校の先生が、なにを話し、どうみちびいて行ったのか・・?

どこにも書いては いないけど、、

この先生は職業人として、一つの使命を果たしたんだね。」

と、

読者チットが、たたえていました

 

 

 

コメント (8)
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