閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

巣箱

2008-03-09 08:34:18 | 日々

ヤマガラ・シジュウカラ用の巣箱を、
今年もMが6つほど作って、あちこちの木にかけました。
例年よりちょっと遅くなってしまったので、
鳥さんたちは「まだかなあ」と待っていたみたい。
新築ツーバイフォー住宅。好評分譲中。お早めにどうぞ。

去年の古い巣箱は、屋根の部分をはずしてみると、
中に苔がぎっちり詰まってカステラのようです。
ときどきそれが二段重ねになっているのは、
一度巣立ったあとにもう一度巣作りしたからでしょう。

前の苔がたくさん残っていても、それは決して利用せず、
かといって運び出して捨てるわけでもなく、
無視して上から新しい布団を敷いてしまう。
つまり「苔を運び入れる」から「ひなが巣立つ」まで、
すべてひと続きの行動としてプログラムされているので、
途中を変更したり省略したりできない。
「あ、このお布団、もったいないから使っちゃおう。
そのほうが手間もはぶけてラクよね」
なんてことは考えないのが鳥です。


「あのジャコウネズミの家を見てごらん。
あいつらはあんな家を作らなけりゃならないんだよ。
いままでもずうっとそうやってきたんだし、
これからだってきっと同じことさ。
あんな家しかつくれないんだよ。
ところが人間はいろんな家を建てるのさ。
じぶんで建てたいと思えば、どんな家でも作れるんだ。
だから、もし、じぶんの家で雨風がしのげなければ、
そりゃ、じぶんの責任さ。
人は自由を持っているうえに、独立しているんだ」
(ワイルダー『長い冬』鈴木哲子訳)

「自由と独立」の精神をじつにわかりやすく
教えてくれるローラの父さんの言葉。

 

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