ホームセンターのペット売り場に子犬と子猫がいる。
いつもは売っていなくて、今週だけの特別セールらしい。
何も買う気はないので(もう定員いっぱいですから!)
気楽にゆっくり眺める。
いちばん可愛い盛りの年頃だから、可愛いことこの上ない。
黒ラブの子犬なんか、さんちゃんのようだ。
ああもうみんな連れて帰りたくなっちゃうねえ、
と思わず呟くと、店員さんが笑っている。
まるでおばあさんのようなせりふだったと、あとで思う。
すれちがった軽自動車に犬が乗っていました。
運転席のハンドルの前、フロントガラスの内側に寝そべって。
それもチワワやミニダックスの類ではありません。
ころころした茶色の「しばわんこ」!
自分の家の犬はもういませんが、
よその犬を見るのは好きです。
助手席の窓から耳をひらひらさせている犬や、
駐車場で不安げに飼い主を待っている犬。
みんなけなげで可愛い。
しかしダッシュボードの上に乗っている犬は初めて見た。
いかにも指定席という感じでくつろいでいましたが、
運転する人は前が見にくくないんだろうか。
後部座席に犬を乗せて運転したことが一度だけあります。
よごれないようにとビニールシートを敷いたところ、
がさごそ音がするのが怖いらしく、なかなか座ってくれない。
しかも乗り慣れていないので、信号などで停止するたびに
「慣性の法則」にしたがって前へすべり落ちる。
落ちたら落ちたままでいればいいものを、
ジタバタ大あわてではいあがるので、当然また落ちる。
いったいなんで犬とわたしが車で出かけるはめになったのか、
そのへんの詳しいいきさつは忘れてしまったのですが、
カーブの多い道で、前を見つつ、後ろの犬を気にしつつ、
できるだけブレーキ踏まないように踏まないようにと…。
そうか、助手席に乗せたほうがよかったのか。
でも、運転中に顔をなめられたら危険だと思ったのよ。
もちろん、一度でこりました。
あれ以来、犬とドライブはしたことがありません。