夜、また何か鳴いている。
先日のコンピーとは別の生き物。
声は単独。
家の周囲よりは、もうちょっと遠い、川の向こうあたり。
なかなかやまないので、外に出てみる。
「ピョー」と「キョン」の中間の鋭い声で、鳥とも獣ともつかない。
子犬がきゃんきゃんいうような断続的な鳴き方だが、
声の質は犬ではないし、もちろん猫でもない。
聞こえる方向がときどき変わる。
鳴きながらうろうろしているらしい。
鳥なら飛ぶから、もっと移動距離が大きくなるだろう。
頭の中のリストをめくって、該当しそうなのを探す。
猪か鹿の子どもが、親にはぐれて鳴いているのだろうか。
だとしたら、うっかり出くわすと危険だ。
鹿のことはよく知らないが、子連れの親猪は怖いので、
追及はやめ、そろそろと引き返す。
猫たちが「なに? なに?」と外を気にして落ち着かない。
珊瑚がビックリ目でカーテンのうしろからそおっと出てきた。
何か見えるのかなあ。
茶々は喉の奥で低くうなっている。
鳥の声にはこういう反応をしないから、やはり獣だろうと思う。
15分くらいつづいたあと、ふっつり消えた。
未確認動物リストに追加。
写真は蚊取り線香と二代目ブタさん。
この夏は断然これを使うことにしました。
ブタさんの他に金魚とスイカとウサギとカエルがあって、
なかなか選べずMにあきれられました。