閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

かっこよさについて・その1

2010-12-22 15:39:38 | Q&A

◆はちさんからのご質問。

>えっと・・
>サンゴロウはどうしてあんなに格好いいんでしょうか・・?
>すみません、ふざけている訳ではないのですが(汗)
>かっこよすぎてクールすぎて、最近、寝ても覚めても
>サンゴロウのことが頭から離れません・・。
>かっこよく書く(描く)ためのポイントなどあれば是非お伺いしたいです。


そ、そうですか? 
ありがとうございます。しかし、
寝ても覚めても・・って・・
あのー、だいじょうぶでしょうか?

これはサンゴロウとは別の本の話ですが、ある方に、
「この人(=登場人物)に出会ってしまったせいで、
わたし、いまだに結婚できないんですよね」
と真顔で言われたことがありまして・・
どーしよう?
と、かなり本気で責任を感じましたですね。
その後、無事ご結婚され、ママにもなられたことを知り、
心からほっと安堵したことでした。


サンゴロウに限らず、登場人物というものは、
もちろん作者が、考えて、書くんですけども、
わたしの場合、その「考える」過程が、自分で見えていません。
バックグラウンドで無意識にやっているのではないかと。
夢遊病の人が眠りながら歩くみたいに、
どうやら寝ている間にも「考え」は進行しているらしく・・。

しかし、頭のどこにそんな「舞台裏」とか「バックヤード」とか
「地下室」とか「屋根裏部屋」的な作業スペースがあるのか、
そのメカニズムはどのようになっているのか、
ひょっとして屋敷妖精みたいな連中が住み込んでいて
夜中にこそこそ働いているんじゃないか、とか、
そういうことは、よくわかりません。

このあいだ『スターズ』へのご質問に、
メンバーは「作った」というふうに書きましたが、
それも正確に言えば、制作の過程は一切不明で、
「ふと見たら」あるいは「あたりを探したら」「いた」。
いるってことは、まあたぶん自分で作ったんだろうな、と。

つまりそれは、設計して部品そろえてボディ作ってエンジン作って
組み立ててガソリンいれたら動く、ようなものじゃなくて、

水たまりに、いつのまにかまぎれこんでいる
ちっちゃなプランクトン、に近いものかもしれません。
それが、知らないうちに、細胞分裂を繰り返して成長していく。
ある程度の大きさになったとき、ふと「いる」ことに気づく。
おや? どれどれ、と、じっと見る。
見れば見るほど、その姿は生き生きとして鮮明になっていく。
やがて、歩いたり、しゃべったりもするようになる。
ヒトなのか、猫なのか。
猫ならば、どんな色の猫か。
どんな服を着て、どんな靴をはいているか(はいていないか)。
何が口癖で、食べ物は何が好きか。
それを観察しながら、書いていく。
かっこいいなあと思えば、できるだけそのように書くし、
おバカだなあと思えば、そう書く。
それだけ。

えー、それだけ? ほんとに?

で、ご質問の最初の「どうして格好いいか」に戻りますと、
それは、単純に、

猫だから!

じゃないでしょうか。
猫って、人間よりはるかに格好いいと、わたしは思います。
そして人間はどうがんばったって猫にはなれないんだから、
これはもう、一方的にあこがれるしかないじゃないか。

というあたりで、「描く人」にバトンタッチ。
はい。

(この項、次回につづく)

 

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あぶないジュリエット

2010-12-22 09:12:19 | 日々

2階ベランダにいるのをみつけ、
庭から声をかけたところ、
何か勘違いしたらしく。

そこからは降りられなーい!
降りるなーっ!

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