本日は、いかにもきのこという姿のタマゴタケ。
この派手な赤橙色が、「たまご」の語感と
どうもうまく結びつかない。
傘がひらく前なら、もっとたまごっぽく見えるはず。
(素人なので、ひらかないと見つけられません)
「派手なきのこは毒きのこ」と信じている人は多い。
実際は、地味な色で猛毒のもたくさんある。
ただし、こんな真っ赤なきのこは、きのこ全体からみれば少数で、
その中には有毒のベニテングタケなどもあるので、
「赤いのは毒」と思っていたほうが無難かもしれない。
と言いつつ、お隣の方に進呈してしまったんですけど、
だいじょうぶでしたでしょうか?
このあたりで、確実に食べられるきのこといえば、自家製のシイタケと、
このタマゴタケくらい。
タマゴタケも、1本しかなかったら採ってこない。
今年はこの場所ですでに3本見たので、絶滅のおそれはないとみて、
4本目はいただくことにした。
美しかったり面白かったり不思議だったりするのがいい。
「食べられるが味もそっけもない」なんてことを知るよりも
「毒きのこかも」とにんまり見ているほうが楽しい。
えーっと、ヨーロッパや北米に生える西洋タマゴタケは、
ローマ皇帝が好んで食べた、という言い伝えから、
(ただし、ユリウス・カエサルではなくクラウディウスのようだ)
Caesar's Mushroom と呼ばれる。
その仲間で軸の細いのが Slender Caesar 、
軸の色むらがあるのが Half-dyed slender Caesar
…ということなのかな?
(dyed を最初 died と読み間違えて、シーザーって
毒きのこで死にかけたの? と思ったウッカリ閑猫…笑)
同じ日の、別の場所。
こちらは傘がすっかり開いたきれいなタマゴタケ。
「ベイクドチーズのタルト」を連想した人はお仲間!
なんてなんてきれいなひだでしょう。
以下、同じ日にみつけたもの。
こちらはヘビー級きのこ。
大きいだけでなく、どっしりとぶあつい。
スポンジ系、というか、高野豆腐タイプ。
1個でおなかいっぱいになるボリューム。
(だけどあんまり美味しそうではないな)
これが、かなり急傾斜の途中に生えていて、
この手前に高さ50センチくらいのどんぐりの切り株があった。
身体を支えようと片手をかけたら、外見だけ切り株で、
中はすっかり朽ちてぼろぼろになっていたため、
一瞬にして崩壊してしまった。
信じて頼った相手に裏切られるのはショックが大きい。
危うくカメラ持ったまま「後方でんぐり返し」で
山の下までころがり落ちるところでありましたよ。
頭に土をのっけたまま出てきた子。
土にまだ湿り気が残っている。
ここまでいかに早く成長したかわかる。
すらりと。まっすぐ。
Mの置いてったメモ。
本日の「いいね!」
昔は、できました。
足かけ回りとか、いろいろできたんだぞ。
カーディガンに錆つけちゃって、叱られました。
もう20年以上さわってない、鉄棒。