…といっても、桃はまだまだ。
八重の紅梅も今年は遅めで、ようやくひとつふたつほころびかけたところ。
西側のやぶで、ウグイスが鳴き始めた。
酔猫さんから、おひなまつりのちらし寿司いただきました。
にぎやかな彩りも、おごちそう。
紫のクロッカス。
日があたるとゆっくり開き始める。
ねこやなぎちゃんは、お花になってきたぞ。
毎年、各地でひなまつりイベントがあるけれど、不要になった古いひな人形を何百体もあつめて神社の石段に並べたりするのが、どうもあまり好きになれない。急に雨が降ってきたらどうするのか、強い風で冠が飛ばされやしないかと余計な心配をする。
おひなさまというのは、その家にひと組、あるいは女の子ひとりにひと組あればじゅうぶんで、きちんと決まった飾り方があってこその段飾りだし、そもそも屋外に置くようには作られていない。数が多ければ多いほどにぎやかで楽しいでしょ、という価値観は、すくなくとも、ひな人形にはあてはまらない気がする。
というようなことを、毎年TVのニュースを見ながらぶつぶつ言っている閑猫です。
おそらく、ひな人形が「不要になる」ということ自体が、わたしにはうまく理解できないのだろう。他のさまざまな玩具の人形とは違って、子どもが成長しても、家が手狭になっても、これだけは捨てられない…そういう特別なものではなかったのかしら。
人形は「ひとがた」で、かつては人の身代わりに、水に流したり火にくべたりして穢れを払うためのものだった。それを考えれば、古いひな人形に、あるいはその思い出に、いつまでも執着するほうが間違っているのかもしれないけれど。
本日の真鈴さん。
箱は小さすぎるくらいがちょうどいい。
ぎっちりみっちり。
熟睡すると、だんだんはみだしてくる。
このダンボールをそろそろ片づけたくなってきたので、同じ場所にふかふかの猫ベッドを置いてみたら、まったく見向きもしない。場所ではなく、ダンボールという素材がいいらしい。
デリケートなのよ、猫って。