閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

猫の求人

2015-01-10 23:42:09 | 日々

インターネットで調べものをしていたら、画面の隅に
「猫の求人」という文字が見えて、思わずクリックしてしまう。

求人情報のサイトであった。
キーワード「猫」で検索した結果が表示されている。
求められているのは猫ではないし、求める側も猫ではない。
なーんだ、と思ったけれど、いちおう参考のため見ていくことにする。
猫に関係したお仕事にはどんなものがあるでしょうか。

・猫専門ホテルのスタッフ
・猫の保護シェルターのスタッフ
・ペットショップのバイヤー、販売スタッフ
・犬猫用品の企画デザイン、営業、販売
・動物病院の獣医師、看護師、助手、受付
・トリマー
・ペット撮影会のイベント運営スタッフ
・ペットフードの開発
・家事代行サービス(猫を飼っている家。猫からの依頼ではない)
・ペットシッター
・動物関連の記事作成
・ウェブデザイナー、イラストレーター
・IT関連プランナー、プロデューサー、ディレクター

最後の2つが関係ないみたいだが、どうやら
タイトルに「猫」のつくゲームか何か作っている会社なので、
検索ワードでひっかかったものらしく。

さらに見ていくと、「不動産営業事務」というのがあった。
これも関係ないよね?と思ったら、説明に、
「女性社長を中心に女性のみの会社。たまに猫ちゃん課長登場」と。
なんじゃそりゃ。
(こういう会社って、人間関係とか、大変そうな気がしません?)

「ドライバー、配送、配達」というのもあった。
「猫の手も借りたいほど人手が足りません」とのこと。
なるほど。
その一行に切実な気持ちがにじみ出ている。
貸してあげたいけど、猫の手。 

 

こんなのでよけりゃ。

で、そもそもわたしは何を調べていたのか、
ここまで来たらすっかり忘れております。
まったくしょうがないね、猫は。

 


本日の「いいね!」

猫充電中

あるある(笑

 

嬢さんは「同期中」ですか。

 

 

本日の大物。
(正確には本日の画像ではないです) 

巨大ネギ、じゃない、タワー1本通りまぁす。

冬は雨戸を閉めてしまうし、風の強い日もあり、
大物貨物の通過に気づかないことが多い。
暮れに、港の風車パーツ置き場の横を通ったら、
発電機が4つ見えたので、あと4基だなと思ったけれど、
4基ってことは、(タワー3分割とすれば)28回運ぶということで。
それに、また貨物船が来て補充されているかもしれない。

強風の中、それも特に風が強い海辺で、クレーンで吊り上げ
トレーラーにのせるだけでも並大抵のことではないだろう。
同じ道を何度も通るトレーラーはすっかりコツをのみこんだらしく、
以前ほど時間をかけずに、すんなり通っていくようになった。
気づかないのは、たぶんそのせいもある。

ときどき、思い出すと、道路のライブカメラをチェックしてみる。
タイミングよく大物がうつると、ヤッタ!とにんまりする。
なんだか、横着な釣り人のようで、すみません。

 

お? おじさんひとり通りまぁす。

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サプライズふたたび

2015-01-09 23:23:49 | サンゴロウ&テール

こんな箱をいただきまして・・

 

 

なにかなあと開けてみましたら・・

 

 

わ!?

 

 

きゃー、サンゴロウさんだ!

 

 

身長約9センチ、本の中から抜け出してきたような、
「いっしょに、くるかい」って言いそうなサンゴロウです。
作ってくださった綾花さん、ありがとう!

 

サンゴロウ関連で、たくさんの方にあたたかいお手紙や
メッセージをいただき、とても幸せな気持ちです。
(ガイドブックご希望の方には、まだ発送できますが、
お礼がほんのひとことずつしか書けない状態で申し訳ありません・・)

子どものときに読んだという人が、すでにいろいろな世界で活躍しています。
(綾花さんは映像作家、児童書の編集者になった人もいるし、
イラストレーターをめざしている人や、子育て真っ最中の人も・・)
そして、これから読んでくれる子どもたちもいます。
よかったね、サンゴロウ、みんなに愛されて。
わたしも、書いてよかった。
本にすることができて、よかった。 

じつは、20周年の記念に、行きたい場所がふたつありました。
ひとつは、『旅のはじまり』でサンゴロウとケンが歩いた海岸の崖の道。
もうひとつは、『最後の手紙』に出てくる海ツバメの島。
どちらも実在するわけではありませんが、そのモデル、というか、
それを書くきっかけを得た大切な場所があります。

昨年のうちに、どうしても行きたくて、予行演習などもしていたのですが、
実際に行けば、なーんだ、こんなとこだったのか、とがっかりしそうな気がして・・
結局、20年ぶりの「聖地再訪」は実現しないまま年を越しました。
でも、やっぱり、行きたい。
うん。暖かくなったら、行ってみよう。

 

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日本の新年・その2

2015-01-08 23:49:10 | 日々

江戸で正月を過ごした人の話では、市中では見上げるような松竹を飾り、
その下で美しく装いをこらした娘たちが、色とりどりの羽子板を持って
羽根をつく様子が、いかにも大江戸の春らしいという。
わが里(=越後国魚沼郡塩沢)の羽根つきは、そんな優雅なものではない。
正月は、使用人たちも少しは遊ぶことを許されるので、
羽根をつこうということになると、まず場所を選んで、雪を踏み固め、
土俵のようにする。羽根は、うつぎ(=木の名前)を一寸ほど筒切りにして、
これにヤマドリの尾羽を三本さす。江戸の羽根にくらべればずいぶん大きい。
これをつくには、雪掘りの木鋤(こすき)を使い、力まかせにつくので、
たいそう高く空に上がる。
こういう大きな羽根なので、子供は混じらず、あらくれた男女が入り混じり、
はばき(=わらで編んだ脚絆)わらぐつをはいて遊ぶのである。
ひとつの羽根を並んでついて、うっかり落とした者には、
最初に決めたとおり、雪をかけたり、頭から雪を浴びせたりする。
雪が懐に入ると冷たくてたまらない。その様子を見て、大勢が笑う。
窓からこれを眺めるのも雪中の一興である。


『北越雪譜』(岡田武松校訂 岩波文庫 1978年改版)より。
文語体は横書きにすると読みにくいので(そんなことないですか?)
閑猫がざっくり訳しました。
現代語訳の本も出てますので、興味のある方はどうぞ。
いやあ、それにしても豪快な羽根つきですね。体力を消耗しそう。

この本は、そもそも越後の商人だった鈴木牧之という人が、
雪国の暮らしを世に知らせたいという思いを抱いて企画を持ち込み、
それを江戸の戯作者山東京山がプロデュースしたもので、
出版されたのは1840年前後だから、ハリスもペリーもまだ来ていない。
この正月のくだりは、まあまあのどかで微笑ましいのだが、
相当にすさまじい話もあり、ほんとかしらんというのもあり、
(雪山で遭難して熊に助けられ、帰ってきたら、家では自分の
四十九日の法要の最中だった・・という聞き書きとか)
雪国を知らない閑猫は、それだけでも驚くけれど、
中でも、落人伝説のある山奥の秘境の村の暮らしぶりは、
いくら昔とはいえ、これが日本かという感じで、かなり驚く。
牧之さんは、俳人で、画才もあったが、自然科学者でもあり、
今でいえば民俗学者、文化人類学者でもあったわけだ。
ただ、残念なことに、戯作者の筆があちこちに入っているため、
明らかに場違いな修飾が全体をうさん臭くしてしまっている。
そうしなきゃ売れませんよと言われればしかたないけど。
紀行やドキュメンタリー番組のゲストに必ずお笑いタレントを
起用する風習は、お江戸の昔からあったのかもしれない。
(あ、また本筋からそれてる)


<追記>

ここまで来たら、もうついでだということで、
東洋文庫に入っている「秋山記行」を読むことにしました。
こちらは牧之さん自筆のスケッチがたくさん入っているし、
ところどころ漢詩や短歌も混じり、漢詩は読めませんが(笑)
変な脚色がされていない分、ずっと気持ちよく読むことができます。
いまわたしの住んでいるこのあたりも、いや、日本の山村のほとんどが、
200年くらい前はこんなふうだったのでしょう。  
ネットで見ると、秋山は紅葉の美しいところのようです。 

 

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日本の新年

2015-01-06 11:45:35 | 日々


日本の新年の祝日。すべての人々が労働から解放されている。
人々はみな、彼らの一番よい着物をきている。
顔は酒でかがやき、各人が各人に対して儀礼的な訪問を行う。
このような場合、身分の高い人々は裃(かみしも)すなわち式服をつける。
木曜日には私は家々の飾りつけを見に出かけた。
常緑樹、稲、オレンジ、大根などが家々の正面に飾られていた。
家々の前には、一本の樹と見せかけるように、松や杉の枝が地面にさし立ててあった。
そして、その根元には14インチぐらいの長さの薪が何本か真直ぐに打込んであり、
その周囲は約7フィートあった。その薪には藁縄が張られていた。
何軒かの家では、麦藁がきれいに綯(な)われて、
コーニューコーピア(豊饒の角)の形につくられていた。
他の家々には、日本の普通の履物、すなわち草鞋(わらじ)がぶら下げてあった。
人々はいずれも酒気をおびているように見えたが、酔払っている者は少なく、
喧嘩などは見られなかった。


『ハリス日本滞在記(中)』(坂田精一訳 岩波文庫 1953年)から引用しました。
日付は1857年1月26日から28日。
日本の暦では安政4年1月1日から3日にあたるわけです。
アメリカ合衆国初代駐日総領事タウンゼント・ハリス、このとき52歳。
しめ飾りを豊穣の角と見ているのがちょっと面白い。
「常緑樹、稲、オレンジ」は想像つきますが、わらじと大根は・・
現代の正月飾りには見かけないですね。
すたれてしまった風習なのか、それとも何かの見間違いでしょうか。

じつをいうと、日記に、こういうのどかな記述はあまり多くない。

ハリスは大統領に任命されて通商条約を結ぶために来日したのであり、
その交渉がさくさくと進まないことに、かなりいらだっているようだ。
将軍との会見がなかなかセッティングしてもらえないばかりでなく、
たとえば趣味の乗馬をしたいとか、散歩の途中で寺社にお賽銭をあげたり
物乞いに施したりするために日本の小銭を持ちたいとか、
健康のために牛乳を飲みたいから乳牛を都合してほしいとか、
そういった些細なことに至るまで、下田奉行は何ひとつ決定できず、
いちいち東京の本社に、じゃなく、江戸城の老中にお伺いを立てる。
電話のない時代だから、返事が返ってくるのにひと月もかかる。
日本人特有のあいまいな表現、のらりくらりした責任の押し付け合い、
出された酒は喜んで飲むが、肝心なことはいっこうに決められない役人たち。
これ、もしかして、現代でもあんまり変わってないんじゃないか。

ハリスという人は、合衆国政府の役人でも軍人でもなく、民間の貿易商人であった。
通商条約を結べれば、つまり、日本で商売ができるのだ。
未知の巨大マーケットの開拓。これほどやりがいのある仕事はないだろう。
そうでなければ、不自由なこの国で4年間もがんばれなかったと思う。

ニューヨークを出港したハリスの船は、東回りであちこち寄り道をしながら
約10か月かけてようやく日本に到達した。
この日記は岩波文庫で全3巻だけれど、1巻目の終わりでは
まだ日本の陸地は見えてこない。
今だったらニューヨーク・成田間が約14時間、
お江戸本社とはテレビ会議だって
できるけれど、条約締結にはやっぱり4年くらいかかるかも・・
というのが、例によって本筋から外れた閑猫の感想。


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ヤマガラ

2015-01-05 17:42:24 | 日々


まずは餌台に来る鳥をねらって練習中。
30-110というズームで手持ちではなかなか難しい。
でも300ミリなんてレンズではきっと酔うと思う(・・笑 

 

 

 

 

脚が針金細工みたいに細いなあ。

 

 

 

 

 

こっち向いて!

 

「はい?」

 

 

一石二鳥・・

 

 

・・というわけには、うまくいかない。
お互いに一定の距離をおいている。

 

 

何かしきりとヴィーヴィー言っております。
いま5~6羽来ている中に、1羽だけやかましい子がいるらしい。
餌台の真下にきなちゃんが座ってたりするせいかも・・。
 

 

 

 

 

本日のにゃんこスペシャル。

田中六大さんの「ハーディーガーディーを弾く猫」。
お手紙をいただいたら、裏に描いてありました。
(じゃなくて、絵の裏にお手紙書いてくださったのね?) 

ハーディーガーディーは、鍵盤バイオリンという感じの古楽器で、
片手で取っ手をぐるぐる回しながら、片手でキーを押さえる。
メロディを奏でる弦の他に、ビーッと同じ音で鳴りっぱなしの弦がある。
って、実物を弾いたことはないですが、前に必要があって調べたので。
Eluveitieの"Evocation1"という変なアルバムに入ってた気がします。


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2015年のごあいさつ

2015-01-04 10:07:55 | 日々

あけましておめでとうございます。
今年も(たぶん)相変わらずな閑猫堂をよろしくお願いいたします。
お年賀は、越後の純米酒「雪男」でございます。
(閑猫が飲んだわけではありません。例によってラベル鑑賞のみ)

この雪男、江戸後期に書かれた『北越雪譜』という本に出てくるそうで、
旅人のにぎり飯をもらって、お礼に荷物を担ぎ、道案内をするという・・
見かけによらずフレンドリーな妖怪らしい。
で、急に興味がわいたので、近代デジタルライブラリーで見てみたところ、


お酒のラベルの元絵はこれですね。
『北越雪譜』二編巻之四より「山中異獣の図」。

しかし、版木本の独特なうにゃうにゃした仮名を解読するのが困難。
もともとは漢文で書かれたものらしく、そっちはもっと読めないし。
というわけで、元旦早々、岩波文庫版を注文してしまいました。
江戸時代の雪国の本が、アマゾンの密林から2日で届くという不思議・・(笑

 

本日のゲスト

モクレンの枝にメジロさん来た。

 

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