言葉と
世界は
パラレルな関係にある
しかもそれらは
どちらも球体の上を走っているので
地球に置き換えて言えば
北極点や南極点で
いずれ接触することになる
言葉は
世界を表す記号としても
その役割を果たすが
世界が
言葉のシステムを規定するとも
言えるのだろう
言葉と
世界が
出会うとき
それは
私たちの意識が
ある巨大な意志と結合するときだ . . . 本文を読む
円卓の上で
今
真白の液体が
垂れ落ちようとしている
夕暮れの悲哀を震わすように
現の群れに
独り善がりな思想を
染み渡らせて
遠い過去の遺物に
手榴弾を投げつける
それですべてが
解決するはずだった
だが現実は
そう甘くはなかった
ヒカリの透けるシルクのレースが
まるで僕の欲望を
宇宙の暗黒の中で
優しく包んで匿うかのように
太陽風に靡いては
秘かに . . . 本文を読む
朝起きて
僕は神に
祈りを捧げる
僕らが今「生きてい」るという
不可思議さに勝る謎は無い
僕らは
怪しいものには
Critical thinkingで
立ち向かうのが望ましいが
もう
解けない謎に関しては
只々平伏すしかない
そして
例え面倒でも何気なく
洗濯物を干すしかない . . . 本文を読む