感情が
暗闇の環状線を
足早に走り抜けていく
僕は緊張感を伴って
我が心音が乱れるのを
微かに察知する
雪が高速道路上に
ひらひら艶やかに舞い降りれば
コンクリートの熱を僅かに奪う
開いたままの心の窓も
冬には部屋に寒気を送り込むでしょう
僕の冷たい想像も
熱を求めて彷徨うでしょう
キリストの誓った
血の盟約も
僕はビーフステーキに置き換えて
ディナーと . . . 本文を読む
夜の高速道路上を
一心不乱に僕の情欲が
疾駆していく
止むことのない焦燥の冷や汗を
鋼のように冷たく硬い額に滲ませながら
静かに訪れる淡い夜の裏切りの予感を
僕は何時もの如くしみじみと密かに抱いている
悄然と静まり返った夜の怪しさに
僕は自ら抱いた
脆い思想の剣の切っ先を
やおら自分の喉元に
突き付ける素振りを見せて
出自の分からない恐怖を
理性で敏感に察知し . . . 本文を読む
思うに
頭が良いかどうかは
単に
「自分の分をどれだけ弁えているか?」
に、かかっている。
どこまでも
自分の「無能さ」に目を向け
それでも足掻いて生きていくために
「知識」や、「知恵」を身に付ける
そのどこまでも愚直で
着実な積み重ねが
その人の能力をより充実させたものにするのではないか?
頭が良い人とは
自分の頭で考え続けることを辞めない人である。
もっと言 . . . 本文を読む