あなたの心には「正義」というものが隠されていると信じますか?
そもそも、人間が「善」なる行動をしたいと思う陰には、「自分がより良き状態になりたいという欲望」、又は、「自分の価値を上げたいという極めて利己的な顕示欲や名誉欲」などが、隠されているということは頭に入れておかなければならない。
私は、以下のように断言する。人生において、われわれはすべて衝動としての「善」、或いは「悪」を行うこと以外 . . . 本文を読む
風にグルグルと
回されて
僕は軽い
吐き気を
感じた
目の前にいる
女性に
ドギマギして
まったく
何も
言えなくて
ここで
風が吹くのを
待った
どうしようもなく
冷たいその風は
まるで僕の頬に浮かぶ
罪の象徴を撫でるように
吹き過ぎていく
そうだね!
きっと、これは神様からの贈り物だ
死ぬまでに、悦べ
と
いつかは天へ昇る僕らに
いつ . . . 本文を読む
人間は
海から這い上がり
空は飛べない生命となった
だからこそ
人は海の底に神秘を探すことに命を賭け
空の高みに辿りつく事を夢見る気高い命に成りえたのだ
人々よ
忘れるな!
人は、歩くことが出来る
そして、いつか飛ぶことだって出来る
もちろん、海深くだって潜れるようになる。
でも、できない今だって
そうなれることを夢見て、ほくそ笑むことが出来るということを
. . . 本文を読む
そうでしか有り得なかった過去を
僕はゆっくり消化するだけ
人は
一人ですすり泣くときがあるけど
それを抱きしめる誰かも居る
困難が僕らに覆いかぶさってくるけど
そんな暗闇の中に唯一つ浮かぶ月が
僕らの行く方のその先を煌々と照らす . . . 本文を読む
キラキラと輝くネオンに
見蕩れる夜半ば
僕はうっとりと
眼を瞑って
独りの宴に
馳せ参ずる
太陽は僕らを裏切らないが
夜は逆に僕らを真実から遠ざけるようだ
この身一杯に感じる厳しい寒さというものが
都会に満ちつつある寂寥の感を乱暴に貶めて
冷徹にも一方的に裁きを下すかのようなこの夜は
まるで一個の「恐ろしい法廷」
そして僕は、つまりは
秋の夜長を徹して執り行わ . . . 本文を読む