言葉の茂る現実を抜け出ると
言葉が解く未来の結び目が有った
それを「理解」と名付け
僕らはまたその先へと進んだ
おびただしい理解を経て
僕らは、不定形ながら
肉体に規定された人間となる
そして、人間にたどり着いた僕らは
むしろその瞬間に人間ではなくなる
その「快感」を先取りできるのは、
言葉を操る者のある種の特権であるとは思う。
とはいえ、いずれは皆がその悦楽を体験するのは決まっているもん . . . 本文を読む
人生の白紙を
ぐちゃぐちゃな色彩で
書き殴っていた季節
もっと命を大切にしたかった
でも、この命は正しく消費されることを望んでいる
力を発揮しないことがけして命を大切にすることではない
白紙に
きれいな絵を書ける
画家のようにいつかはなりたい
カオスな現代的美意識を超えて生まれくるだろう穏やかな色彩と構図を備えた絵画を . . . 本文を読む
インターネットに引きずられた
僕の青春は
色褪せて
そのまま
心の奥底でカラカラと
時折音を立てて
今でも転がっている
それは、飲み干したオレンジジュースの缶のよう
素直な想いの丈を伝える術を
失ってしまったあの頃の僕を
救い上げるのは、
おそらく愛しい君の声
それだけ
それだけだったのに…
なんで、未だに僕は
それを見つけだせないでいるんだろう?
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