乱雑な会話を
交わしたばかりの
僕らですが
ランバダを
決行したのは
その直後でしたっけ……?
もう、知らないや!
渋谷の狭間… . . . 本文を読む
僕の哲学と
あなたの哲学が
出会う波打ち際を
逢瀬と呼ぶのでしょう
お互いの要らない過去の砂浜に刻んだ言葉を消し去っていく
時に眠りよりも劇的に
しかしもっと優しく
夢が揺れる波の合間に
すべての寝息を聞き取りながら . . . 本文を読む
自由の檻に
閉じ込められている
幸福たちが
今日もまた
青い鳥を呼んでいる
一瞬で
背筋も
凍り付きそうな
彼らの
その声色からは…
自分たちが
まさに
鳥かごの中に居ることを
知らないみたいだ
ということが読み取れる
そして
実のところ
彼らこそが
誰かにとっての「青い鳥」であるということにも、当然、気づいていないようなのだ…
気付いたんです、神様。
ソレガ ワレワレ 人間ナノデスネ。
. . . 本文を読む
叶わないことも
ひとつの救いだと
思ってやっていくほかないのでしょう
叶わないこと
叶うことのブレンドで
人生出来ているんです
その時間軸のズレが
神様の取り計らい
何かを受容し
画策し
諦めて
前進していきましょう
これからも . . . 本文を読む
夢溢れて
都会の喧騒の
甘やかなsoul
の腕に寄り添う
さながら人魚の
泳ぐ水槽に
沈められるが
ゆえに見る幻想
厄介なことに
果て知らぬ政争の
渦に巻き込まれ
迷走と瞑想の末に
何を手に入れたんだ、気高き名僧? . . . 本文を読む
運を
透明な磁石で
かき回したら
何も出てこないよね?
栄えていた
砂漠の街も
夢を向こうへ
飛んでいってしまった
儚いよね
いつか交わした約束も
暗闇へ溶けて
その輪郭も
確かめることはできなくなってしまった
運もエネルギーだとしたら、尽きるときもあるのかな?
でも空の月は、相変わらず毎晩のお出ましだ。
僕は、眠るんだ、きっとそれは月の満ち欠けのように、運をいちいち取り戻すため…
. . . 本文を読む
見えなくなる夕日に
僕は、悦んで、手を振った
ささやかな夕立ちが、友の顔と
剥き出しの地面を洗ったから…
境目なんて、あるようで、ないよね
なんてことばかり言ってたよね
ループする日常に答えなんてないよね、と分かり切った表情で言う自分ほど何も分かっていない気がする
お世辞にも麗しいと言えない
腐ったブラックジョークは
炊きたてのご飯に混ぜて
大口開けて喰らってやった
おあいこだね
そんな . . . 本文を読む
リベラルなんです!
と、言明したって
夏の空に漂う雲は、
「始めから、おまんら自由やないかい」としか、言わない。
ああ、確かに、そうや
そうやった
あらゆる物事を破壊した神の
その決断さえ、自由ゆえやないかい…
おまんら、それは違うかい? . . . 本文を読む
見上げて、その空のページを捲ると
またその下から、(空の恥部が現れる)というのは、まやかしかしら…
乱雑にレイアウトされている雲を見ると、余計に心配になる
きっと、そこが恥部だから
視線でまさぐる、夏の空 . . . 本文を読む
何も見えない
から
空っぽの空を見る
見えた?
空っぽだから、縁だけ見える
われわれはつい、何事もその輪郭を確認する作業に追われてしまうがゆえに
内実を直観しはぐるきらいがある
ただそれを試すがゆえの空
ただそれを試すがゆえの空だよ、君。
. . . 本文を読む
詩はともすれば
思考の墓場だ
だから、断末魔の叫びのように
言葉が呻いているようにも
見える
だが時として
無造作に積み重ねた文字が化石になることがある
そうすると、否応なく価値を帯びてきて
誰かのエネルギーになったりする
詩はともすれば
光の母である . . . 本文を読む