水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

哲学の瀬

2017年05月01日 20時34分19秒 | 詩編
僕の哲学と あなたの哲学が 出会う波打ち際を 逢瀬と呼ぶのでしょう お互いの要らない過去の砂浜に刻んだ言葉を消し去っていく 時に眠りよりも劇的に しかしもっと優しく 夢が揺れる波の合間に すべての寝息を聞き取りながら . . . 本文を読む

満たされない自由を求めて彼らはずっと囀るので

2017年05月01日 20時00分48秒 | 詩編
自由の檻に 閉じ込められている 幸福たちが 今日もまた 青い鳥を呼んでいる 一瞬で 背筋も 凍り付きそうな 彼らの その声色からは… 自分たちが まさに 鳥かごの中に居ることを 知らないみたいだ ということが読み取れる そして 実のところ 彼らこそが 誰かにとっての「青い鳥」であるということにも、当然、気づいていないようなのだ… 気付いたんです、神様。 ソレガ ワレワレ 人間ナノデスネ。 . . . 本文を読む

叶わないことの意義

2017年05月01日 18時30分26秒 | 詩編
叶わないことも ひとつの救いだと 思ってやっていくほかないのでしょう 叶わないこと 叶うことのブレンドで 人生出来ているんです その時間軸のズレが 神様の取り計らい 何かを受容し 画策し 諦めて 前進していきましょう これからも . . . 本文を読む

闘争萌えるほどの透明な真相

2017年05月01日 17時29分30秒 | 詩編
夢溢れて 都会の喧騒の 甘やかなsoul の腕に寄り添う さながら人魚の 泳ぐ水槽に 沈められるが ゆえに見る幻想 厄介なことに 果て知らぬ政争の 渦に巻き込まれ 迷走と瞑想の末に 何を手に入れたんだ、気高き名僧? . . . 本文を読む

運尽きる哉

2017年05月01日 16時38分16秒 | 詩編
運を 透明な磁石で かき回したら 何も出てこないよね? 栄えていた 砂漠の街も 夢を向こうへ 飛んでいってしまった 儚いよね いつか交わした約束も 暗闇へ溶けて その輪郭も 確かめることはできなくなってしまった 運もエネルギーだとしたら、尽きるときもあるのかな? でも空の月は、相変わらず毎晩のお出ましだ。 僕は、眠るんだ、きっとそれは月の満ち欠けのように、運をいちいち取り戻すため… . . . 本文を読む

遠く霞む思い出の骸

2017年05月01日 16時32分01秒 | 詩編
見えなくなる夕日に 僕は、悦んで、手を振った ささやかな夕立ちが、友の顔と 剥き出しの地面を洗ったから… 境目なんて、あるようで、ないよね なんてことばかり言ってたよね ループする日常に答えなんてないよね、と分かり切った表情で言う自分ほど何も分かっていない気がする お世辞にも麗しいと言えない 腐ったブラックジョークは 炊きたてのご飯に混ぜて 大口開けて喰らってやった おあいこだね そんな . . . 本文を読む

破壊神の憂鬱

2017年05月01日 02時32分06秒 | 詩人論
リベラルなんです! と、言明したって 夏の空に漂う雲は、 「始めから、おまんら自由やないかい」としか、言わない。  ああ、確かに、そうや     そうやった あらゆる物事を破壊した神の その決断さえ、自由ゆえやないかい…  おまんら、それは違うかい? . . . 本文を読む

空の恥部

2017年05月01日 02時28分52秒 | 詩編
見上げて、その空のページを捲ると またその下から、(空の恥部が現れる)というのは、まやかしかしら… 乱雑にレイアウトされている雲を見ると、余計に心配になる きっと、そこが恥部だから 視線でまさぐる、夏の空 . . . 本文を読む

空は輪郭を具するかのごとく

2017年05月01日 02時24分45秒 | 一日一句
何も見えない から 空っぽの空を見る 見えた? 空っぽだから、縁だけ見える われわれはつい、何事もその輪郭を確認する作業に追われてしまうがゆえに 内実を直観しはぐるきらいがある ただそれを試すがゆえの空 ただそれを試すがゆえの空だよ、君。 . . . 本文を読む

詩の意味

2017年05月01日 02時19分44秒 | 詩人論
詩はともすれば 思考の墓場だ だから、断末魔の叫びのように 言葉が呻いているようにも 見える だが時として 無造作に積み重ねた文字が化石になることがある そうすると、否応なく価値を帯びてきて 誰かのエネルギーになったりする 詩はともすれば 光の母である . . . 本文を読む