溢れ出す
モラルのマグマ
それは時に邪悪で
毒以上に人を毒しさえする
砂漠の真ん中で
途方にくれる
僕はいわば
一匹のラクダ
四面楚歌に
泣いた武将も
今や
ゲンナマ欲しさに
東奔西走
朝早くに
目覚めたとて
酒を啜って
また寝ちまうよな
そんな阿呆でも
悪くはないだろ . . . 本文を読む
暗闇で
蠢いている
僕と君の意志
探し合っては
見つけ損ねて
美しい幻影の
浮かび上がる宵闇
二人の間に
存在する「隙間」は
夜が深まるたびに
一層その領域を広げて
不穏な日常へと
もぐり込んでいく . . . 本文を読む
そこに「無」が有る
透明な不確かな輪郭を持つ
「無」が横たわっている
そこに何かが有るというのは
実は確かなのだが
判別する者の目には
全く映る物が無く
そいつは
「そこには嘘だけが広がっている! 」
と
言わんばかり・・・・・・
そこに「無」が落ちている
と
何度言ったら分かるのだろう?
その男とやらは・・・・・・
日々とは
常に流れ去るもので
その . . . 本文を読む
今
頬を撫でて
風が吹く
何かを
手にした時のように
それは
軽く
温かく
まるで
僕らが
忘れていた
記憶の群れを
また呼び覚ますように
振り返れば
道は遠く
あの生まれ落ちた日を
繰り返し思い返しては
僕らは
涼しくて懐かしい
風を
上半身に受けて
未だ来ぬ時代へと向かって
勇んで歴史的な一歩を
踏み出すのだろう . . . 本文を読む
天から降ってくる
不幸に耳を傾ける
シンセで鳴らしまくる
夜のディスコのPlayerは
悪魔の使い!
白い悪徳のリズムに乗って
五月雨を隠すように
微笑みを浮かべる
天使の罪深き行いは
神様でさえ裁けない
夢の中で遊び呆ける
僕のなんかは
なおさら . . . 本文を読む
そこには
土くれと答えしかない!
曖昧な連想と
夜半のくだらぬ妄語に
さしたる意味などない!
まさしく哀しみにも
理由がないように……
僕らは川を下る
世の徒然を吟う詩人
ゴミの中にだって
まだ燃えるエナジーがある!
セカイに意味を投げかけて
それでも反応するだけマシじゃないか?
. . . 本文を読む
ふぶき大福
もみもみ極寒
ささみきりもみ
あぶらぷらぷら
天体観測
身体計測
そばの平手打ち
風の愛撫
全部あなたへと繋がっている
春の風景
電話にかかる吐息
冷めた女のこめかみ
ただいま!
帰りました!
卵を割る前のささやかな祈り
. . . 本文を読む
髪を切るために
ラジオのスイッチを押す
よ~く冷えたスミルノフアイスが
おでこに当たって嬉しそう
風が爽やかに
吹きすぎれば
富士山が驚愕して
共鳴する
フザけた調子で
オジさんが
ドレミの歌なんて
謡いやがる!
お餅を
まんまるな月に
擬態させて
人々の
笑いを誘う
夜半の道化師!
死に損ないの天使! . . . 本文を読む
風が
空の海を分けて吹く
旅へ出た僕の儚い感傷は
その青さのなかへ
誘われていく
何かを終えて
ビールを飲んで
風に髪を撫ぜられれば
気づく気配に
囚われている
僕は シュウジン
. . . 本文を読む
真っ白な空気のなか
街が萌える
ふざけてるわけでもないのに
迎えが来ない
高台の窓越しに
観るその風景は
ときに恐れと畏れを
引き連れてきて
真っ黒な思想のもとで
ゆらゆら揺れて紛れる
世界の裏側へと…… . . . 本文を読む
戦車が僕の頭上を
駆け抜ける
おもちゃで遊ぶ子供が
機関銃みたいなプラモデルを片手に
想像上の敵を射殺する
人は
いつまで繰り返すのだろう?
こんな悲しいストーリーを……
永遠に
または、暗闇の真実へすべては還りゆくのだろうか?
. . . 本文を読む
恐怖は
覚醒の
惑星に訪れる
僕らは
あくびで
生き延びる術を
体得する
夢が夢のままなら
怖がらなくていい
あなたの人生は
ゆっくりと ゆっくりと
終幕へ向かうものでしかないのだから
曖昧な睡眠のなかで . . . 本文を読む