水面を破壊せよ、上へ昇って

勢いよく水面を破壊する気概で、海面に湧く言葉たちであれ。

酒とモラル

2015年04月25日 22時04分40秒 | 詩編
 溢れ出す  モラルのマグマ  それは時に邪悪で  毒以上に人を毒しさえする     砂漠の真ん中で  途方にくれる  僕はいわば  一匹のラクダ  四面楚歌に  泣いた武将も  今や  ゲンナマ欲しさに  東奔西走    朝早くに  目覚めたとて  酒を啜って  また寝ちまうよな  そんな阿呆でも  悪くはないだろ . . . 本文を読む

暗中模索

2015年04月25日 21時59分32秒 | 詩編
 暗闇で  蠢いている  僕と君の意志  探し合っては  見つけ損ねて  美しい幻影の  浮かび上がる宵闇  二人の間に  存在する「隙間」は  夜が深まるたびに  一層その領域を広げて  不穏な日常へと  もぐり込んでいく . . . 本文を読む

無の定義

2015年04月25日 04時00分49秒 | 詩編
 そこに「無」が有る  透明な不確かな輪郭を持つ  「無」が横たわっている  そこに何かが有るというのは  実は確かなのだが  判別する者の目には  全く映る物が無く  そいつは  「そこには嘘だけが広がっている! 」  と  言わんばかり・・・・・・  そこに「無」が落ちている  と  何度言ったら分かるのだろう?   その男とやらは・・・・・・    日々とは  常に流れ去るもので  その . . . 本文を読む

今一陣の風が通り過ぎて

2015年04月25日 03時58分20秒 | 詩編
 今  頬を撫でて  風が吹く  何かを  手にした時のように  それは  軽く  温かく  まるで  僕らが  忘れていた  記憶の群れを  また呼び覚ますように    振り返れば  道は遠く  あの生まれ落ちた日を  繰り返し思い返しては  僕らは  涼しくて懐かしい  風を  上半身に受けて  未だ来ぬ時代へと向かって  勇んで歴史的な一歩を  踏み出すのだろう . . . 本文を読む

どう見たって、悪いのは天使

2015年04月23日 23時08分34秒 | 詩編
 天から降ってくる  不幸に耳を傾ける  シンセで鳴らしまくる  夜のディスコのPlayerは  悪魔の使い!  白い悪徳のリズムに乗って  五月雨を隠すように  微笑みを浮かべる  天使の罪深き行いは  神様でさえ裁けない    夢の中で遊び呆ける  僕のなんかは  なおさら . . . 本文を読む

曖昧な答えしかない夜中

2015年04月23日 22時45分13秒 | 詩編
 そこには  土くれと答えしかない!  曖昧な連想と  夜半のくだらぬ妄語に  さしたる意味などない!  まさしく哀しみにも  理由がないように……  僕らは川を下る  世の徒然を吟う詩人  ゴミの中にだって  まだ燃えるエナジーがある!  セカイに意味を投げかけて  それでも反応するだけマシじゃないか? . . . 本文を読む

エロスのある風景

2015年04月23日 22時29分01秒 | 詩編
 ふぶき大福  もみもみ極寒  ささみきりもみ  あぶらぷらぷら  天体観測  身体計測  そばの平手打ち  風の愛撫  全部あなたへと繋がっている  春の風景  電話にかかる吐息  冷めた女のこめかみ  ただいま!  帰りました!  卵を割る前のささやかな祈り . . . 本文を読む

フザけた軽ノリ

2015年04月23日 22時28分22秒 | 詩編
 髪を切るために  ラジオのスイッチを押す  よ~く冷えたスミルノフアイスが  おでこに当たって嬉しそう  風が爽やかに  吹きすぎれば  富士山が驚愕して  共鳴する  フザけた調子で  オジさんが  ドレミの歌なんて  謡いやがる!  お餅を  まんまるな月に  擬態させて  人々の  笑いを誘う  夜半の道化師!  死に損ないの天使! . . . 本文を読む

妄想の海を泳げ僕の……

2015年04月18日 00時01分59秒 | 詩編
 風が  空の海を分けて吹く  旅へ出た僕の儚い感傷は  その青さのなかへ  誘われていく  何かを終えて  ビールを飲んで  風に髪を撫ぜられれば  気づく気配に  囚われている    僕は シュウジン . . . 本文を読む

震える白光の借景

2015年04月16日 04時05分22秒 | 詩編
 真っ白な空気のなか  街が萌える  ふざけてるわけでもないのに  迎えが来ない  高台の窓越しに  観るその風景は  ときに恐れと畏れを  引き連れてきて    真っ黒な思想のもとで  ゆらゆら揺れて紛れる  世界の裏側へと…… . . . 本文を読む

戦争と平和

2015年04月16日 04時01分39秒 | 詩編
 戦車が僕の頭上を  駆け抜ける  おもちゃで遊ぶ子供が  機関銃みたいなプラモデルを片手に  想像上の敵を射殺する  人は  いつまで繰り返すのだろう?  こんな悲しいストーリーを……  永遠に  または、暗闇の真実へすべては還りゆくのだろうか? . . . 本文を読む

だから 怖がらないで

2015年04月16日 04時00分14秒 | 詩編
 恐怖は  覚醒の  惑星に訪れる  僕らは  あくびで  生き延びる術を  体得する  夢が夢のままなら  怖がらなくていい  あなたの人生は  ゆっくりと ゆっくりと  終幕へ向かうものでしかないのだから  曖昧な睡眠のなかで . . . 本文を読む