明けない夜の静寂
僕のふらつく妄想
ただ明日を夢見る旅人としての
嘘だけを吐く 晴れの日の
ギャッハハと笑うピエロの集団 . . . 本文を読む
口軽く
レッテレレッテレと
吹いて回る
笛吹小僧の音は良く
飛んでく青空つんざいて
低く低く唸って消える
そんな青春はいったい何処にある?
ひとつの真実へ到達するには
どの道が一番の近道なのか?
――教えてくれないか、ねえ!
. . . 本文を読む
やはり、さっき観た映画のメッセージは衝撃的だった。
僕が、日々の怠惰に溺れ、「使命」を手放しそうになったときに、叱咤を受けたような、そんな母からの怒りのような、恐るべき天啓に等しいものを与えてくれたように思えるのだった。
この様な、映画を観る機会を与えてくださったある人にはほんとに「感謝」申し上げたい。僕は、甘ちゃんのなかの、もう最近のトマトみたいに甘く、はちみつと砂糖とメープルシロップを . . . 本文を読む
すべては無明のうちから湧き出る
われわれを生かすための凄まじいエナジー
僕らは活火山に眠るかのような
今にも噴き出すんじゃなかろうかといった
「情熱」を隠し持って
太陽と共に生命を燃やす道筋を選択する
太陽には黒点があって
僕らの心にだって何箇所かにそういう部分があって
だからこそ熱さを敏感に感じることができるのだ
たとえば
無明だと思われる夜のさなかでも
星たちは光 . . . 本文を読む
揺れる真理の影に
生まれ落ちる
脆弱な生命
突如として吹く風に揺られて
崩壊の危機に瀕しようとする
僕の理性も
20世紀の終了とともに
砂漠の果てへと消え去った様子である
ここまで進んで来たのなら
せめて大いなる陽の塊の祝福を……!
われわれの胸中に何よりも熱く宿らせよう
滾るほどに赤々と照り返す
迸る高熱の気合いに心を任せよう
. . . 本文を読む
溢れ出す白が
山々の襞の隙間を縫って
われら人里の大地を潤す
ひとひとりへ
手渡される
天の恵みを
畏まっていただく
泣きじゃくる
赤ちゃんが
ママの水源を
見つけては
無邪気に笑う . . . 本文を読む