前回に続き、銅蟲細工の菓子皿です。
19㎝ⅹ19㎝
前回のブログで紹介した手付菓子皿と類似の品です。
実は、先回のブログを書くにあたり、まだ銅蟲があったはずだし、まとめて紹介した方が良いと思って、あちこち探したのですが、見当たらず、見切り発車しました。
その後、ふと、銅蟲手付菓子皿の1mほど横に目をやると、他の品の陰にもう一つの銅蟲が隠れているではありませんか(^^;)
というわけで、今回のブログになった次第です。
皿いっぱいに、ふくら雀が銀象嵌されています。
ふくら雀の図柄は、福良雀ともよばれ人気があり、江戸後期から明治にかけての陶磁器の皿にもよく見られます。
でも、よく見ると、象嵌というよりは、ふくら雀の輪郭をざっと彫り、そこへ渡銀を施したお手軽細工であることがわかります(^^;)
周囲の飾り金具の方が、よほどしっかりとした仕事です(^^;)
そうはいっても、銅蟲のリズミカルな槌跡は、やはり見事ですね。
娘時代の帯の結び方に「ふくら雀」があります。
女性にも人気です。
帯の結び方にも「ふくら雀」があるとは、知りませんでした。
誰が考え出したのでしょう、このキャラクター、なかなかのものだと思います。
銀象嵌というよりは、渡銀なんですね。
でも、「銅蟲のリズミカルな槌跡は、やはり見事」ですし、銅蟲の見所なんでしょうか。
まだ外にも探し物がいくつか。それが見つからないと、次のブログが・・・・(^^;)
象嵌だと、彫って埋め込まないといけないので、相当の技術と手間が要ります。その点、いわゆるメッキですから楽です(^^;)
でも、槌跡や飾り金具を含め、全体としてはよくできていると思います。何より、この雰囲気がお手軽に得られるわけですから(^.^)