遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

陶胎七宝茶入れ

2021年04月23日 | 陶磁胎七宝

陶胎七宝の茶入れです。

20年ほど前、行きつけの古民芸店にポツンとありました。

高 7.2㎝、径 6.7㎝。明治初期。

反対側。

右横。

左横。

最初に見た時、これは何だ、と思いました。

良い物だからどう?と店主。

聞けば、先ほど一人のお婆さんがやってきて、この品を買ってほしいと持ってきたとのこと。

この店ではよくある事なので、あながちつくり話ではないだろうと思い、購入しました。

金属ではなく、陶器質のボディに有線七宝をほどこした物です。

全体に地味な感じがするのは、明治以降の近代釉薬を使った綺麗な七宝ではなく、明治以前までと同じ泥七宝であるからです。

派手さはないが、妙にしっとりきます。

先回までの金属ボディの普通の七宝は、言わば、前座。私の七宝コレクションの主体は、このような変わり七宝です(^.^)


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (Dr.K)
2021-04-23 16:38:02
七宝は、明治以前にもあったんですか。
しかも、それは、泥七宝と言ったのですか。
キンキラキンではなく、しっとりと落ち着いたたたずまいですね。
七宝も、これから、佳境に入っていくわけですね(^-^*)
これからが楽しみです(^_^)
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Dr.Kさんへ (遅生)
2021-04-23 17:30:15
七宝は、確か、日本では奈良時代からあったと思います。もちろん、他国ではそれよりずっと前から。とにかく、ガラスを熔かして金属にくっつければよいのですから。江戸時代の襖の取っ手などにも多く使われています。今回の品と同じく、光沢、透明感のない泥七宝です。
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Unknown (kibori-more)
2021-04-23 23:43:00
泥七宝ですか
深いですね…知らないことばかりでとても楽しみです✨ありがとうございます
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kibori-moreさんへ (遅生)
2021-04-24 09:25:10
ピカピカが七宝という感覚からすると、いかにも田舎臭いですが、その野暮ったい所に惹かれます(^^;
少しずつ紹介し行きますのでよろしく。
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