遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

古面25.oddな「般若」

2022年05月17日 | 古面

今回も般若面です。

14.4㎝ x 27.7㎝ x 8.1㎝。重 319g。江戸後期ー明治。

全体に漆が塗ってあったようですが、かなり剥げています。

眼や歯の金泥彩色はなく、牙も生えていませんが、

どこから見ても、

般若です。

しかし、

なぜか、

二つの角の長さが大分違います。

 

能舞台用ではないとしても、

これは一体どーゆーこと!???

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅生さんへ (みこと)
2022-05-17 10:23:08
てっきり折れたのかと思いました。
こういう造りなんですね。これは面白い!ですが、
お面に聞いてみる訳にもいかないし
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みことさんへ (遅生)
2022-05-17 11:20:32
私も最初は、折れた角を整えたのだとばかり思っていました。
でも、よく見ると、長い方と短い方とでは、根元の太さが違うのです。バランスを考えて、短い方は、初めから少し細めに作ってあるようです。
何のためかは、神のみぞ知る、です(^^;

こういう品を作った人はエライ(^.^)
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遅生さんへ (Dr.K)
2022-05-17 14:56:51
これは能舞台用ではないのですか。

どうして角の長さが違うのでしょうね?
角の長さの違う般若面を、本か何かで見たような気もするのですが、、、?

面を打つ時に、サイズの合う「木」が無かったからでしょうか、、、?
でも、面を打つのに、節約して、最初からサイズの合わない「木」を使うとも思えませんものね、、、(~_~;)

鹿などでも、生え揃うまでは、長さが違いますから、それにならって、般若が完全に般若になりきらない状態を表現したのでしょうか、、、?

いろいろと謎が深いですね(^_^)
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Dr.kさんへ (遅生)
2022-05-17 15:52:44
この面を見つけた時は、やった、と思いました(^.^)
なぜか、こういう中途半端な物、いわば出来損ないにひかれるのです(^^;

おっしゃるように、途中で木が足りないことに気がついたけれど、そのまま・・・の可能性もありますね。
やっぱり、般若になる一歩手前の面と考えるの一番妥当でしょうか。
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Unknown (sakanoue)
2022-05-18 00:12:55
昨日までは、見た途端、怖いーー。となりましたが、これはどことなくユーモラスで、お面さんも、照れてるように感じました。😆
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sakanoue さんへ (遅生)
2022-05-18 05:44:48
みすぼらしさも加わって、ほんと、情けない表情をしています。
これが味というものでしょうか。
古面の多くは、何かしら愛嬌があってにくめません。
そこに魅力を感じます。
血統書とは無縁のペットみたいなもんです(^.^)
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