小ブログ10/31で「定額給付金は、ナンセンスの極み」と書いたが、その後の迷走振りがこれを如実に物語っている。名称変更案まで浮上し、もはや茶番を通り越した末期的症状で、「国がボーナスを出す」と、世界中の物笑いになるだろう。
麻生総理は、「本人の自覚・意識」の問題とし、高額所得者が辞退することに期待するとか。緊急経済対策が変質して、「低所得者で困っている人に支給する」とは、正に社会保障のジャンルだ。総理のお好きなコミック本の最新号を”時悠人”流儀でお届けしたい。
コミック1:「私が子供だったら」
「お父さん、給付金貰わないでね」とお願いする。そして、学校では、「君んち貰ったの。うちは返したよ」。「ところで、先生は貰ったの。フーン!先生、貧乏なんだね」って言うだろう。
コミック2:「私が独身サラリーマンだったら」
「12,000円なんて一回の飲み代にもならないから返すさ」と、大見栄を張る。そして、コンビニに寄って、思いっきり高いカップラーメンを1個だけ買って帰り、おんぼろアパートで缶ビールを開け一人寂しく盛り上がるだろう。トホホ、、。
コミック3:「私が厚生労働大臣だったら」
「新型インフルエンザが猛威をふるう予感がします。国民全員に予防接種を無料で受けて頂きましょう」と言うだろう。
コミック4:「私が国土交通大臣だったら」
「もう道路財源のための暫定税率を撤廃します。寒い冬には、安い灯油をふんだんに使って暖かい生活を送りましょう」と言うだろう。
コミック5:「私が総理大臣だったら」
「消えた年金は、どうやってみても解決できそうにありません。第三者委員会で審議中の皆さんの年金を100%認める原資に充当させて下さい。政府や社保庁の関係者を処分しますので、国民の皆様、曲げて理解して下さい」と言うだろう。
<番外編:「私が高額所得者だったら」>
「頂けるものはいただきます」。そして、高給取り仲間に、「福祉施設や高齢者・母子家庭など本当に困っている弱者救済策を考えよう」と、呼びかけるだろう。所詮、持たざる者のはかない夢物語か、、、。
金持ちであっても、「要らない」と「返す」は重い判断だ。”意識”という心の世界に土足で踏み込む政治家には、自分の甲斐性の範囲内で精一杯生きている庶民の気持は分かるはずもない。