”KY”を「空気が読めない」と読んだのは、一昔前の話。
「漢字が読めない」は、麻生総理を語る際の常識。「医者には常識欠落者が多い」との暴言は、非常識総理の常識。幼稚園児を持つ母親を前にして、「預ける側の親に責任がある」と、喧嘩を売るような挨拶まで飛び出した。「”感情が読めない”あんたには言われたくない」と言いたくなる。
さて、「株の安い今、郵政株を売るのはアホ」(株価が読めない)発言は、暴言・失言ではなく、政策音痴の部類で致命的だ。政府所有株の放出は10年度以降だから、今の時点で言及する必要はないから、別の思惑が働いているとしか思えない。
麻生総理は、郵政民営化担当の総務大臣だった。小泉改革の本丸と位置づけ、選挙を圧勝した経緯があるのに、後継の安倍・福田・麻生政権下では、民営化に反対した議員が次々に復権を果たした。中には大臣に起用された女性議員もいる。次期選挙を睨んでの「株価発言」だとしたら、、、、こわいお方だ。
この3年間で3回の自民党総裁選挙が行われた。その都度、ベスト・チョイスの総理が誕生したにも拘わらず、何故、安倍・福田と早期退陣したのか。それはとりもなおさず、自民党に政権担当能力が無いことを証明したに過ぎない。現在の総理の迷走振りは、自公連立政権自体の迷走を象徴している。やはり、”KY”とは、「国民の気持ちが読めない」と解釈すべきか。