旅も最終盤に入った6月29日。スロヴァキアから最終目的地ハンガリーのブダペストへ移動する途中、バンスカー・ピストリツァとフロンセクに立ち寄った。 バンスカー・ピストリツァは、第二次世界大戦末期に発生した反ナチスの大規模な抵抗運動の中心となった町との説明に、歴史的な意味合いを理解した。 革命広場を中心に聖母マリア教会や旧市街が広がっていた。ツアーでは馴染みの薄い都市だけに、貴重な体験だった。
フロンセクの木造教会(ギリシャ正教会)は、世界遺産に登録されている。 鐘楼も木造建築だ。 この素朴な教会は、権力に任せて建造された巨大な大聖堂や寺院を見て来た目には、新鮮に映った。 建物は、小さいが1,100人収容で、内部はいかにも信仰のための集会所の趣があった。
夕方、国境を越えてハンガリーの首都ブダペストに着いた。先日来の豪雨でドナウ川が増水し、夕食会場にあたる船上レストランは、ご覧のようなありさま。 7年前、1ヵ月間滞在し、どこも観光出来なかった私には、因縁の地だった。