添乗員とガイドの違いは、法的に明確だが、現実的には混同され易い。現地ガイドが、日本語を話せない場合、添乗員がサポートせざるを得ない。となると、コーディネート役の良否が旅の楽しさを左右することもある。
同じようなコースの中から、どこの旅行会社にするかを検討する際のポイントは、何を重要視するかにかかっている。旅行代金や日程、或いは、宿泊ホテルやグレード、催行人員等々、ニーズには個人差があるので、自分の旅行目的に合わせて決めることが肝要だ。
その際、会社の規模やブランドではなく、ツアーの特徴も判断要素として大きい。会社によってヨーロッパに強い、或いはアメリカが得意という風に、得意な方面や国・地域が違うからだ。中小規模の会社の場合、全方位的にカバーする大手と勝負するため、ユニークさを前面に打ち出す。結果として、特定の分野では、大手よりも深みがあって質の濃い企画力を持つことになる。
私がよく利用する旅行会社は、アメリカやアジアが不得手だが、ヨーロッパには滅法強い。また、添乗員の大半は、他エージェンシーからスカウトされた経験豊富な人ばかり。その分、平均年齢は高いが安定感がある。旅行とは、人と人の出会いの場だから、どのツアーを選ぶかも大切な要素だと思う。