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時悠人chosan流処世術

★「小さな政府」の幻想②

2009-08-23 09:17:24 | 日記・エッセイ・コラム

 次の表は、主要国の公務員数を比較したものである。公務員には、「行政・議会・司法・国防・公社・公団・公的企業」従事者すべてを含む。なお、出典は、野村総研及びスェーデン統計局資料(2005or2006年度数値)。

<colgroup><col width="38" style="WIDTH: 29pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1216" /><col width="43" style="WIDTH: 32pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1376" /><col span="2" width="44" style="WIDTH: 33pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1408" /><col width="43" style="WIDTH: 32pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1376" /><col width="42" style="WIDTH: 32pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1344" /><col width="57" style="WIDTH: 43pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1824" /></colgroup>
【人口1000人あたりの公務員数】
日  スェーデン
12.6 42.4 9.8 53 22.4 32
地方 29.6 35.9 64 42.7 47.3 113
合計 42.2 78.3 73.8 95.7 69.7 145

 これを見れば、一目瞭然。公的部門で働く公務員が国民人口に占める割合は、6カ国中、日本が一番少ない。公務員が多過ぎると強調する理由が解せない。

 福祉大国として、常に引き合いに出されるスェーデンは、人口わずか900万人で、GDPは世界19位だ。それでいて、日本の3倍もの公務員を抱えている。となると、福祉政策の決め手は、経済力の規模ではない。

 経済成長を図り、雇用を確保し、所得を再分配すると麻生総理は強調するが、そろそろ、その図式の愚かさに気付くべきだ。国際競争力の美名のもと、大企業を保護し、パイを拡大する日本の社会経済構造の危うさに気付くべきだ。