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★東欧見聞記(前編):紛争の遺産

2022-03-06 09:29:37 | 日記・エッセイ・コラム
  私は、ウクライナを訪問したことがないが、東欧では、旧ユーゴスラビア崩壊の歴史に翻弄され、1991年のクロアチア独立宣言を契機に、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争等々へとの長い紛争が続いたことは、記憶にある。

 2013年4月に「東欧4か国」(クロアチア・スロヴェニア・ボスニアヘルツェゴビナ・モンテネグロ)旅行した当時を思い返してみた。

 紛争が終結し、復興への道を歩んでいた時期だったが、行く先々で、それまでのヨーロッパ旅行で感じたことのない不気味さを味わった。

 国境を通過する際、銃を持った兵士がバスに乗り込んで来て、パスポート・チェックを受け、トイレに行こうとすると、兵士がついてきた。また、不法入国で逮捕されるシーンも目の当たりにした。

 5つの民族(スロベニア人、クロアチア人、セルビア人、マケドニア人、イスラム人)が反目した後遺症がくすぶり、他民族国家の統治の難しさを垣間見た。