セシウム137沈着量(2011年10月7日 読売新聞)
文部科学省は6日、東京都と神奈川県の上空で先月
14~18日に実施した航空機による放射性セシウムの
測定結果を加えた汚染地図を公表した。セシウム137の
地表面への沈着量は、東京都内では福島第一原発から
約250キロ離れた奥多摩町北部の山間部が1平方メートル
当たり6万~10万ベクレルで比較的高い濃度だった。
旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、同3万7000
ベクレル以上を放射線管理が必要な区域としたが、それを
上回った形だ。ただ、移住義務が課せられた濃度の水準
(同55万5000ベクレル)は大きく下回っている。
23区では、葛飾区東部や、江戸川区の北部で同1万~3万
ベクレルと他地域に比べて高めだった。東京都は6日、測定
結果について「健康に影響のあるレベルではない」とする一方、
沈着量が周辺に比べて高い奥多摩町や檜原村の農作物の放射能
調査を実施することを明らかにした。
神奈川県内の地表面への沈着量は、ほとんどの地域で同1万
ベクレル以下だったが、相模原市緑区、山北町の一部地点で
同1万~3万ベクレルだった。
東京新聞 10月7日に掲載されたマップ