伊豆市追加検査へ(朝日新聞 2011年10月09日)
伊豆市内のシイタケ生産者が3月11日以降に収穫、
加工した乾燥シイタケから、県の再検査でも国の基準
(1キロ当たり500ベクレル)を超える1キロ当たり
599ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを
受け、伊豆市や県は8日夕、記者会見し、追加検査を
実施する方針を明らかにした。販売業者も自主回収を
始めた。
追加検査は、伊豆市が市内の全乾燥シイタケ生産者
と、タマネギやジャガイモなどの市内産の野菜で実施。
菊地豊市長は会見で「シイタケは市の特産。消費者に
安心して食べていただけるよう一刻も早く検査し、
伊豆のブランドを回復できるようにしたい」と話した。
市などによると、JAなどが7、8月に実施した
検査では、乾燥シイタケの放射性セシウムはいずれも
基準値を下回っていて、今回の生産者は、JAや地元
の生産者組合には所属していないという。
県は会見で、検査された生産者の乾燥シイタケは3月
以降計600キログラム生産され、うち230キログラムが
県東部と神奈川県内に店舗を持つ大手小売業者と、東京
都、三島市、長泉町の3小売店、神奈川県内の卸業者に
出荷されたと発表。一部は消費されたとして販売量を
調査している。
対象の乾燥シイタケを県東部の25店舗、神奈川県内
の3店舗で販売した「マックスバリュー東海」(長泉町)
は、各店舗に「商品回収のお知らせ」を掲示。同社広報
室は「売り上げへの影響は小さいが、この地域でまで
検出されるとは驚き」と困惑していた。
☆追加情報
昨日の干し椎茸に続き、千葉産生椎茸からも暫定基準値
を上回るセシウムが検出されている模様です。
千葉の2市でシイタケ出荷停止…セシウム検出
(2011年10月11日19時52分 読売新聞)
政府は11日、千葉県我孫子市産と君津市産の露地
栽培シイタケについて、暫定規制値(1キロ当たり
500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出された
ことから、同県知事に出荷停止を指示した。
福島県以外でキノコ類が出荷停止となるのは初めて。
厚生労働省によると、9月26日に採取した我孫子市産
では1955ベクレル、10月5日に採取した君津市産
からは734ベクレルがそれぞれ検出された。政府は
同一都道府県内の複数の自治体で規制値を上回った品目
について、出荷を制限することとしている。