放送局の時計は3月10日で止まっているの?

2011-10-31 11:19:37 | 日常

文化放送「大竹まことのゴールデンラジオ」で、A女史がTPPに関連し、
「日本のお米は品質が高く、中国では高値にもかかわらず、良く売れて
いる」という趣旨の発言をされました(10月24日放送)。
TBSのラジオサンデージャポン(10月30日放送)でも同局のアナウン
サーが「中国で日本産のお米の評判が良くて、高くても売れているん
ですねー」とコメント。

コロ子は尋ねたい。「放送局の時計は3月10日で止まっているのか」と。
原発事故が起きてから、日本の農産物が海外で全く売れなくなっている
ことは日本人の共通認識でしょう。
TPP賛成の世論を醸成するために、原発事故で国内の農業・漁業が受けた
被害を無視するのは、言語道断でございますわん!

東日本大震災半年・海外の動き(3)日本産に今も風評被害 輸出正常化
めど立たず
(共同通信 2011年9月8日)
 福島第1原発事故を受け、放射性物質汚染への懸念から世界各地で日本
産食品の輸入を規制する動きが相次いだ。これまでに輸入制限や検査強化
など何らかの措置を講じたのは43カ国・地域に上り、事故から半年後の
今も全面的な輸出正常化のめどは立っていない。「風評被害は依然続いて
いる」(農林水産省)のが実情だ。
 「輸入再開の時期は分からない。店頭の品物が売り切れたら終わり
ですよ」。
中国上海市内の百貨店で、日本茶売り場の店員は、2月以前に輸入した
「安心な」茶葉だと購入を勧めた。
 この百貨店では、コメ売り場から新潟県産米など日本産米が消えた。
「コシヒカリ」などは全て中国産だ。
 中国の温家宝首相は5月22日の菅直人首相との会談で輸入規制の
一部緩和を確約。6月には緩和基準も公表され最終調整に入っていた。
しかし汚染牛肉問題などの発生を受け、中国の規制当局は7月下旬以降
「専門家の懸念」を理由に「保留状態」を続けている。
 5月以降、日本からの加工食品などの輸入安全確認手続きを強化した
韓国。「日本の食品の安全性が確保されていない」(食品医薬品安全庁)
との立場は変わらず、簡素化は検討していない。
 正常化には「相当な時間を要する」(日本貿易振興機構ソウル事務所)
とみられ、日本食材店関係者は「売り上げは去年の半分以下。風評被害は
大きい」と嘆く。
 日本の農水省は幹部を規制国に派遣するなどして「食の安全」をアピール。
しかし、これまでに規制を完全に解除したのはカナダのみで「輸出正常化
には原発事故の収束など具体的な進展が必要」(同省関係者)との指摘も
出ている。


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