上伊那地域における分娩件数は年間約1600件で、このうち伊那中央病院(伊那市)が約1000件、昭和伊南総合病院(駒ヶ根市)が約500件を受け入れていました。しかし、本年3月で昭和伊南総合病院が分娩の取り扱いを中止し、同地域における分娩のほとんどが伊那中央病院に集中することになりました。そのため、伊那中央病院では同地域の分娩全体の約2割を占める里帰り分娩の受け入れを制限していますが、それでも同病院で取り扱う分娩件数は昨年までと比べて著明に増加して、すでに受け入れの限界に達しているとのことです。
****** 中日新聞、長野、2008年8月13日
公立病院の機能分担、連携研究 上伊那地域医療検討会
上伊那地域8市町村や3つの公立病院、県伊那保健所などで組織する「上伊那地域における医療検討会」は12日、県伊那合同庁舎で開いた。地域医療を確保していく目的で、研究会的な組織を立ち上げ、3病院の機能分担や連携の可能性を検討していくことを決めた。具体的な内容や検討法は3病院事務長会議などで詰めていく。
検討会では、産科医不足により伊那中央病院(伊那市)を拠点に開業医や助産院、公立病院が健診や出産を担う連携体制の状況が報告された。助産師会は「妊婦健診の血液検査を、産科以外でも受けられる体制になれば、助産院で健診を受けることもできる。検討を」と要望した。
(以下略)
(中日新聞、長野、2008年8月13日)