ある産婦人科医のひとりごと

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佐久市立浅間総合病院:産科医6人に増強 分娩予約も月60件超--4月から

2009年02月16日 | 地域周産期医療

私見(コメント):

佐久市立浅間総合病院の産婦人科常勤医が4月から6人体制に増強されるそうです。今のご時世で、(大学病院からの派遣ではなく)市独自の医師確保策だけで、産婦人科の常勤医を6人まで増やしたリクルート手腕は本当にすごいと思います。

かなりベテランンの婦人科腫瘍専門医から若手の後期研修医まで、年齢構成や専門分野のバランスも偏ってないようで、周産期医療、婦人科腫瘍医療、不妊治療などを幅広くカバーできることが期待されます。

佐久市内には佐久総合病院もありますから、この地域の産婦人科はかなり充実することになります。上田地域の患者さんにとっても朗報だと思います。

****** 毎日新聞、長野、2009年2月16日

佐久市立浅間総合病院:産科医6人に増強 分娩予約も月60件超--4月から

 佐久市立浅間総合病院(北原信三院長)で、4月から産婦人科医が2人増員され、6人体制に増強される。これに伴い、現在、月50件に制限している分娩(ぶんべん)予約枠を60件以上に拡大できることになった。【藤澤正和】

 同病院産婦人科は07年4月、帝京大から派遣されていた医師1人が、大学病院に引き揚げ医師2人となったため、月間の分娩数を24件に制限した。同11月に県外の勤務医が確保でき、出産数は50件に回復した。また初期研修を終えた研修医が産婦人科で後期研修中で、指導医とともに産科のローテーションに入り現在は4人体制。

 4月から新しく勤務するのは51歳と36歳の男性医師。1人は産科のほか腫瘍(しゅよう)と、がん治療専門医で、婦人科を中心に診療に当たる予定。もう1人は麻酔科も担当できる産婦人科医。6人体制になることで、帝王切開や不妊治療による出産とは別に、分娩予約を月60件に増やすという。

(以下略)

(毎日新聞、長野、2009年2月16日)