馬鹿な女は
ひとのものが欲しくてしょうがないのだ
自分には何もないから
何もしていないから
よそのいい自分をまるごと持って来て
すべてをすりかえようとする
自分を見ても
何もいいものは見えないから
むなしい馬鹿ばかりが見えるから
あっちがいい
あっちの自分がいい
あれを自分にするのだと
いたい美人を見て
頭の先から足の先まで真似をして
ほかの人間になろうとする
愛してなどいないのに
愛の人のまねをして
愛していそうなふりをする
それはきれいにまねをする
いい女になりたいのだ
とびきりの
いい女になりたいのだ
本当の自分など忘れ
人真似ばかりして
自分を馬鹿にして
自分以外のものになっている
馬鹿な自分など忘れ
自分ではない
最高の美女になりたいのだ