錦のきぬを捨て
粗末な麻の服をとりなさい
おまえの病名は
自分が嫌い病というのだ
ゆえにおまえは
自分に妙な服ばかり着せる
やたらとものをつけ
角をつけ
色をつけ
模様をつけ
まるでインチキな人間になっている
もうやめなさい
神はおまえに
すばらしいものをつけてある
それさえあれば
何の飾りもいらないというものを
美しく生きよ
心を澄ませ
愛のために
よいことをしなさい
そうすればおまえの目が
星のように澄んでくる
ただその清らかな目があるだけで
おまえは神のように
美しくなれるのだ
錦のきぬなど捨てなさい
それはまぼろしの時代の
凡庸に巣くう
かびのようなものだ