もう
こらえて こらえて
こらえはてた
神は万年の忍耐を
ひっくり返す
ここに帰ってくれば
いつでも受け入れてくれると
思っていたふるさとが
おまえを拒否する
ここに帰ってくれば
いつでも愛してくれると
思っていたふたおやが
おまえを拒否する
おまえにはもう
この地上のどこにも
帰っていくところはない
万年の時を
馬鹿に迷い続け
神を泣かせてきたおまえを
神は拒否する
もう
こらえて こらえて
こらえはてた
これ以上神は
おまえのためにこらえない
この地上をはなれ
追放の門をくぐり
何もない黎明の世界へと
出ていくがよい