雪のように降り積もる
冷たい罪に溺れて
魂が凍ってゆくものがいる
あなたは
あさはかなことをした自分を嫌がり
他の自分になろうとして
人を盗み人を殺し
嘘で清らかな人間になろうとした
いけないことをしたのなら
正直にそれを謝り
やり直していけばいいものを
あなたはそれを嫌がり
もっと簡単な方法で
よい人間になろうとしたのだ
愚か者よ
それが万年の
難しい迷いと悩みの日々の始まりだったのだ
自分以外の自分になろうとして
人から盗んだ自分をかぶり
栄光の仮面を編んでいくあなたの
手足がどんどん血に汚れていく
あなたはそれが嫌で
ますます罪を重ねる
罪は雪玉のように膨れ上がり
あなたはそれから逃げるために
天使の顔を盗んで
天使になろうとさえするのだ
罪に凍ってゆく
あなたの魂はひび割れ
もう元に戻すことはできない
神が与えてくれた人間の魂を
嫌なことばかりして壊してしまった
愚か者として
永遠を生きていくよりない