嘘 嘘 嘘が欲しい
人間を
自分を忘れさせてくれる
嘘が欲しい
糞に集まる蠅のように
馬鹿が嘘にたかりつく
自分が痛いのだ
人間であることが苦しいのだ
あまりにも自分が弱いからだ
獣性の闇に沈み込み
奔放な性欲を許してくれる
自分だけの世界が欲しいのだ
規律に縛られる
人間世界を脱し
黄金の破壊神のごときものになり
すべてを支配したいのだ
愚か者め
エゴの剣を振り回し
陰惨な罪を重ねるおまえを
わたしは許しはしない
絶望の支配する砂漠へと追い出し
永遠に世界の門を閉ざしてくれるわ
二度と神の前に顔を出すでない
嘘 嘘 嘘が欲しい
永遠に自分から逃げられる
自分だけの世界が欲しい