崩れてゆく幸せを
背中の隅に感じながら
生き方を変えることができず
馬鹿なことばかり繰り返す
馬鹿者よ
悔い改めなさいと
差し伸べられた神の手を断り
嘘でできた卵の中に閉じこもって
糞のような幻を
いつまでも食うている
あほうよ
もう最後の最後の最後の
締め切りが過ぎた
待ってくれていた愛の瞳が
すべて涙で閉じた
愛は沈黙の向こうに去り
永遠におまえを忘れ去るだろう
だが
追放の門が開き
おまえを吸い込んでいくその前に
ただひときれの形見を
残しておこう
神がおまえのために流した
最後の涙の一粒を
永遠の向こうにあるかもしれない
新たな出会いの夢を
背を向けて去ってゆく
おまえの背中に
塗っておこう