嘘で作った翼を
背中に貼り付けた馬鹿者が
夢の中を歩いている
凡庸のしっぽが生えた尻を
長い衣の中に隠し
このわたしこそが真実だと
飢えた猿のような声で言う
逃げることはできない自分を
影の中に押しつぶし
永遠に 永遠に
嘘で生きていけるように
水の太陽を
空に貼り付ける
馬鹿者よ
愚か者よ
雨のように光は降り
おまえの嘘が燃えていく
ダイヤの岩を削り
頑丈に造った城が
霧のように消えていく
愛を
嘘だと言った罪が
津波のようにあふれかえり
おまえは何もかもを失い
汚い凍土の上に
ひとりみじめに座り込む