トゥバン・３０

自分にも
世間にも
嘘をついて生きる
その自分を
おまえは
どう思っているのかい

盗んできた
人の美貌をかぶって
本当の自分をごまかし
小奇麗な衣装をまとって
いかにも自分は
美しい人であると
上手に衒っている
その自分を
どう思うのか

知りたくない真実が
湿った風のように
おまえの背中を
濡らしている
それが骨にしみ込んで
そのかすかな痛みに
おまえは顔をゆがめる

それがどんなに
醜く見えるものか
おまえはまだ
わからないのか

美しいのに
醜い
その矛盾に挟まれて
おまえはどんどん
あほうになってゆく
かわいそうに

馬鹿の中で
積み重ねてきた年月が
まるごと
ゴミになる前に
もう嘘はやめなさい