瑠璃の籠では、時々ルナが語りますが、それはかのじょ自身が語っているのではありません。
かのじょが、生きていれば、言いたかったであろうことを、わたしたちが代行しているのです。
お気づきの人もいるでしょうが、ツィーはかのじょのもうひとつの分身です。
かのじょにはまだ、あなたがたに注ぎたい愛があったのです。まだ、あなたがたに、教えてやりたいことが、あったのです。
ですが、それをすべて語ることができないままに、人生を終わらざるを得なかった。
ゆえに、かのじょの無念を少しでも和らげるために、わたしたちが、かのじょに代わり、表現しているのです。
かのじょ自身が語ったならば、もっとなじみやすく、食べやすい、自然な形で語ったことでしょう。
かわいらしい詩や、物語に託して、語ったことでしょう。
ですが、わたしたちの語り方は、どうしても直接的になる。
あなたがたには、わかりやすいかもしれませんが、少しきついと感じることはあるでしょう。
かのじょが残した知的遺産の中には、まだ豊かなものがあります。
わたしたちはそれを、様々な形に変えて、あなたがたに与えたいと思います。
それがかのじょの遺志だからです。
サビク
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