かのじょはこの人生において、4人の子供を生みました。
数々の女性の人生を生きて来たかのじょですが、こんなにたくさんの子供を生んだのは、初めてです。
わかっているでしょうが、4人目の子は、全く予定外でした。
事態がとんでもないことになったので、わたしたちが決断した窮余の策です。
天使の母から生まれる天使など、空前絶後です。
かのじょの負担が、どのように大きかったかを、考えてください。
出産にも育児にも、ふり向ける体力はぎりぎりだったのです。
おまけにかのじょの夫は、かのじょを働きに出し、あまつさえ清掃業の手伝いまでさせました。
もはや限界を超えていましたが、かのじょは生きてくれました。
生きて、しなければならないことがある。
ただそれだけの気持ちで、生きてくれました。
子育ては大変でも、生まれてきてくれた子はかわいい。
かのじょは大変、子供達を愛しました。
そして、もう、
愛したくても愛せなくなったことを、悲しんでいました。
子を持つ母ならば、もっと子供を愛してやりたかったでしょう。息子の嫁と会いたかったでしょう。孫を抱きたかったでしょう。
彼女は、北国の友のことも、深く愛していました。
彼の今の状態を見て、彼の元に飛んでいきたいと思ったことが何度もありました。
これはわたしたちの当たり前の愛です。他に意味などない。
愛する人たち、愛したい人たちを前に、消えてゆかざるを得なかった、彼女の気持ちを考えてあげてください。
少しは、考えてみなさい。
サビク
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