わたしがこのように語っているのは、かのじょには言えなかったことを言うためです。
試練の天使にも言えないことがある。しかし、わたしなら言えることがある。
くちびるとは、言葉の門ですが、そのくちびるの持ち主は、門を通る真実を選ぶのです。
わかるでしょう。
あらゆることを表現するためには、あらゆるものの、くちびるが要る。しかしこの時代、真実を語ることのできる天使のくちびるが、ほとんど一つきりしかなかった。
かのじょは、懸命にやってくれましたが、ひとりでは限界があるのは当たり前です。
自分以外に、生きている天使がほとんどいないという真実を知った時、かのじょはそれとほとんど同時に、それに関する思考をシャットアウトしました。
考えていては、何もできない。とにかくやるしかない。
それはかのじょにとって、当然の選択でしたが、無謀なことであることも、わかっていました。
いつか必ず来るだろう反動のことは、一切考えないことにしたのです。それをすべてやった結果が、今です。
あなたがたは、女性だからという理由だけで、かのじょのこういう心を理解しようともしませんでした。
もはや、だめになろうとしていたのに、やろうとしていたのです。残された者ならば、絶対にやらねばならないことをやるために、自分を投げていった。
たったひとりで、です。
この地球上のどこに、この女性より勇気のある男がいるのですか。
サビク
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