この人生において、友情を結んだ人類がほとんどいなかったかのじょにとって、北国の友との出会いは、砂漠で泉に出会ったような出来事でした。
一目見ただけで、かのじょは、この人はわたしと同じだと思ったのです。
同じ種類の愛を持っていると。
わたしたちと、あなたがたは、違う創造であるがゆえに、違う種類の愛を持っているのです。
わたしたちには、性愛はありませんが、肉親の愛はあります。わたしたちは、お互いを、わが子のように、わが親のように、愛するのです。
それは外国の友も同じでした。
彼が遠い外国で、孤独に悩んでいた時、かのじょはまるですぐそばに彼がいるように感じていました。
そして母親がわが子を愛するように、愛していました。
かのじょにとって、ともに地上に生きるふたりの友は、肉親以上に肉親でした。だから、激しく、何度も、愛していると叫んだのです。
それは、この、地上世界で生きる天使に共通の思いです。
はるかかなたから来るわたしたちにとって、ここはあまりにも、違うところ。
呼吸をすることさえ、痛い。
その孤独感が、遠く離れた友への激しい愛となって、互いを飛び交うのです。
サビク
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