重い記憶の箱を
引きずりながら
わたしは
砂の中に溶けてゆくのです
あんなことなど
しなければよかった
あんなことなど
重い後悔を
影のように引きずりながら
わたしは
氷のような砂に
自ら溶けてゆくのです
思い出したくない記憶を
完全に忘れ去るには
自分自身を消すしかないからです
(どうして殺した)
(何をやろうとした)
恥ずかしいことを
影の部屋でたくさんしました
犬の毛皮を剥いで
女をいじめるように
鍋の中で煮殺しました
馬鹿でした
なんであんなことをしたのか
なんで
なんで
ただ それが
愛が 欲しかったからだとは
絶対に言えない自分が
重すぎて
わたしは 砂に
溶けてゆくのです
永遠に いなくなりたいのです
もう二度と こんな自分はいやなのです
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