破滅を重大なことと
考え過ぎてはいけない
問題は
破滅の後
どうやって立ち直るかだ
一気にだめになる
瞬時のうちに人生が逆さまになる
人間はそういうことを経験する
そのときに 驚きあわてて
全てを壊してしまわないように
われわれは何度もそれを教えている
大事なものが馬鹿になる
信じていたものが嘘になる
素敵なものが糞になる
なぜなら 馬鹿なことをやっていれば
それでうまくいくことになっていた
馬鹿の世界が
もうとっくに終わっているからだ
人間も そろそろ気づく頃だろう
おもしろくもないものを
おもしろいと
みんなで言っていたら
まだ夢が続くものと思っていた
それだけのことだった
本当はもうとっくに
全部腐っていたのだ
失ったものの大きさを計るでない
腐ったものはみなちぎり捨て
残ったもので何をすればいいかと
頭を使い始めるがいい
自分を使い始めるがいい
それからが本当の人生だ
人間 馬鹿ばかりではないと
思いたいなら
やってみよ