月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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フェクダ・16

2021-08-11 05:40:51 | 詩集・瑠璃の籠

永遠に
嘘をつき続けていくことなど
できません

いつか
堰を破るように
真実があふれだしてくる
それはあなたを
虚偽の岸辺から切り取り
真実の神の
裁きの庭へと連れてくる

あなたは
嘘と本当を正確に測られ
次の永遠を決められる
嘘にはまりこんで
存分にやったことを責められ
すべての愛に嫌われる

逃げることのできない
自分の真実の姿から逃げ続け
嘘で作った自分で
永遠の栄華をあびようとした
あなたへの
神の愛の目が閉じる

後悔が激しく魂を濡らしても
もう取り戻すことはできない
あなたは
愛の世界を追い出され
愛が何もない黄昏の荒野へと
向かわねばならない

あなたは自分の嘘を守るために
すべての愛を否定した
ゆえに
すべての愛があなたを見捨てる
あなたはひとり
自分を抱きしめて
永遠の孤独の荒野を生きていかねばならない




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ガラクシア・50

2021-08-10 05:34:40 | 詩集・瑠璃の籠

人よ
おのが道に迷うとき
神を思え
神を求めよ
神はいるぞ
はるかかなたにではなく
おまえのすぐそばにいるぞ

降り注ぐ日の光
静かに照らす月の光
こずえを揺らすさわやかな風
青く広がる大海原
緑の山々
すべては神のしるしである

目に見えるこの世界そのものが
大いなる神の心である
すべてを分け与えてやりたいと

何気なく訪れてきた蝶
小鳥の声
野道の隅に咲く花
無垢な瞳で見つめる犬
すべては神の使いである
ともに生きていきたいと

この世は愛に満ちている
このあまりにも美しい世界を
神は創った
あらゆる小さな魂を
ここに住まわせ
美しい進化の歌曲に合わせて
舞をさせる

すべては神の心だ
おまえたちはここで
あらゆる経験をして
魂を太らせ
すばらしいものになっていくのだ

人よ
おのが道に迷うとき
神を思え
神を求めよ
ただ一筋の美しい神の道を
教えてやろう




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カノープス・63

2021-08-09 05:13:38 | 詩集・瑠璃の籠

偽物の自分を
本物よりも本物らしく作り上げ
自慢げに見せびらかしているおまえよ
神の深いため息が聞こえないか

清らかな人間になりたくて
正しい人間になりたくて
人のものをふんだんに盗んで
あほうが
すばらしい自分を作った

精進の道をまっすぐにゆく
よき人の真似をし
これ以上はないというほど
まっすぐな人間を
嘘で作った

なりたかった自分という名の
美しい聖者を
嘘で作った

愚か者よ
おまえはそれで
神をだますつもりなのか
やらねばならない
本当の自分の修行を何もやらず
嘘で作った聖者を生きて
それでどんな良いことをしようとも
すべては馬鹿になるだけなのだ

本当のおまえは
そんな顔ではない
そんな長い腕ではない
そんな長い足ではない

もっと小さい
もっと貧しい
嘘をかぶって
何もしていない自分をごまかしている
その自分そのものの姿なのだ

あほうよ
嘘で作った美しい自分は
快いか
いずれはすべてを没収されて
本当の自分に戻り
深い奈落へと落ちる
その自分の運命を
まだ何も知らないのか

美しい嘘など
ありはしない
おまえは
嘘で作った自分を生き迷い
すべてを失うまで
幻の幸福に酔うているがよい




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ゾスマ・55

2021-08-08 05:17:31 | 詩集・瑠璃の籠

もうすぐ朝が来る
神の光に照らされて
人間の本当の姿が出てくる

立ち枯れた自分に
嘘の美貌をかぶせ
世間を偽っている馬鹿者よ
おまえの本当の姿が出てくる

人を盗み神を盗み
自分だけの幸福のために
あらゆる者を犠牲にして恥じぬ馬鹿者よ
おまえに神の鉄槌が下る

本当の自分を嫌がり
偽物の自分を
永遠に生きようとする馬鹿者よ
おまえの本当の顔は
世界を驚かすだろう

人間ではなくなった者が
どのような顔になったかを見て
人間は震え上がるだろう

愛を裏切り続け
ついにあやかしの門をくぐり
人間を失った馬鹿者よ
神がおまえから離れてゆく

もはやすべては遅い
自らちぎった
救いの糸をひきずりながら
永遠の荒野へと落ちていくがよい




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アルテルフ・26

2021-08-07 05:27:00 | 詩集・瑠璃の籠

自分らしく生きるのがいいと言って
気取って歩くその自分が
偽物であることに
おまえはいつ気づくのか

明るい神の道を
堂々と歩いているつもりで
本当ははてもない迷いの道を歩いている
その自分を
いつまで放っておくつもりなのか

おまえは
馬鹿なことをした自分を嫌がり
他のきれいな自分になろうとして
人の自分を盗み
それをかぶって生きているのだ
そして永遠に
自分のしたことから逃げるつもりなのだ

なりたい自分などというものは
結局はごまかしだ
本当の自分の現実から逃げ
嘘ばかりで生きていこうとする
その根性が汚いのに
おまえはいい自分になれたつもりで
日の下を堂々と歩く

もうやめよ
おまえを見降ろす神の瞳が
つめたく閉じかけている
凍り付くため息が
おまえのまわりを吹き抜ける

明るい神の道を
堂々と歩いているつもりで
おまえは延々と
深い奈落への道を
進んでいるのだ




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アルギエバ・49

2021-08-06 05:15:04 | 詩集・瑠璃の籠

神の与えた自分を嫌がり
嘘で作った自分を生きる者よ
すさまじい逆風がやって来る

美しい真実の風が
おまえの嘘をなぎ倒す

仮面の闇に隠していた
おまえの罪があらわになり
だれにも知られたくなかった
本当の姿が暴かれる

吹きすさぶ真実の風の中で
おまえはすべてを失い
どん底に落ちるだろう
いやそれだけではない

愛の姿を盗み
愛のふりをして神をもだまそうとした
馬鹿者がどういうことになるかを
人類史に刻みながら
地獄よりも恐ろしい
孤独の荒野へと落ちていくのだ

もう二度と神は
おまえを愛しはしない
愛のない砂の荒野で
おまえは虚無のように
何もせず何もせず何もせず
永遠を食べていかねばならない

それが
自己存在の真実を愚弄し
愛を馬鹿にしてきた者の
末路なのだ




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ゲンマ・66

2021-08-05 06:28:25 | 詩集・瑠璃の籠

悪しきものとして
この世を追い出される者よ
わたしはおまえたちを悲しむ

億年の時をかけて
愛してくださった神が
おまえたちを見放す
なぜならおまえたちは
自分だけの幸福のために
愛を裏切り
愛を愚弄したからだ

もう神は
振り返ってくださらない
おまえたちは
遠い黄昏の大地に追い出され
そこで
神がやってくださっていたことを
自分でやらねばならない

神はただ愛のみによって
すべてをやってくださっていたのだ
おまえたちがこの世で生きていくために
必要なものをすべて創ってくださった
魂の成長のために必要な
美しいものをすべて創ってくださった

その一切を
おまえたちは
くだらぬものだと馬鹿にしたのだ

愚か者よ
おまえたちには
花や木が創れるか
虫や魚や鳥や獣を創れるか
海を創れるか
山を創れるか

できもせぬのに
大威張りで馬鹿にするから
そうなるのだ
神に見捨てられるということが
どういうことかを
少しは理解せよ

もう二度とない人生を
激しい後悔で濡らさないために
少しは考え直すがよい
今自分が
本当にやらねばならないことは
何なのかと




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カノープス・62

2021-08-04 05:11:06 | 詩集・瑠璃の籠

黄金の太陽が昇り
この世に愛の世界の
到来を告げる

善と悪とが拮抗していた
これまでの世界は
仮の姿だったのだ
本当の世界は
圧倒的な善の支配のもと
すべてが秩序正しく行われる

人は本当の自分に目覚め
自分の支配権を自分で握るとき
もはや善以外のことをなすことができない
自分を知るだろう
そうとも
存在とは善なのだ
悪しきものなどこの世に存在しないのだ

それがあるように見えるのは
ただ
人が自分というものを疑い
自分を馬鹿にし
暗い迷いの淵にこもってしまうからだ

すなわち悪とは
自分を信じられないものが落ちる
仮構の穴なのである

万年の悪の時代を乗り越え
人はとうとう愛に目覚めた
善なる自分の幸福を知った
これから世界は変わってゆく

愛が咲き誇る
本当の姿に
戻ってゆく




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ヴィンデミアトリックス・51

2021-08-03 06:09:13 | 詩集・瑠璃の籠

この悪と暴虐の時代は
永遠に封じ込められる
神はもう
人間の迷いを許さない

これまでの人類史は
まさに悪魔の時代であった
人は悪に迷い
様々な嘘を吐きまくり
この世を荒らしまわった

人間は自分がつらかったのだ
あまりにも小さく
馬鹿なものだと思い込んでいた
それゆえに
馬鹿こそが偉いのだと
理屈をさかさまにして
すべてを支配しようとした
それを悪魔というのである

神を馬鹿にし
愛を軽んじ
悪こそが勝利者なのだとうそぶいて
あらゆる存在を愚弄した

その悪魔の時代を
神は永遠に閉じられる
悪魔は人間とは別のものになり
永遠の砂の荒野へとおいだされる
そして
神の時代が始まる

万年の間
はかない夢と思われていた
美しい愛の世界が
この世に成立する




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ゲンマ・65

2021-08-02 05:29:37 | 詩集・瑠璃の籠

世は裁きの時代である
人は神の秤に魂をかけられ
善きものと悪しきものに分けられる
そして神は善きもののみを
この世に残される

今この時代は
万年の人類史の総決算なのだ
この時代に
おかしなことをやれば
もう人間ではないものとなり
この世を追い出されるのだ

そのことを
世界中の人々に教えなさい
知らぬ方がよいということはない
神の秤にかけられていることを知れば
人は自分の行いに気をつけるだろう
その分落ちるものは減る

神は
人間という人間をとらえ
その魂の真実を量られる
そして真実の足らぬものは
ことごとく
地獄よりも寒い荒野へと
落とされる

だれもそれから逃げることはできない
善きものとしてこの世に残りたいなら
悪しきことはやめ
悔い改めを誓い
本当の自分を
正直に生きていくのだ




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