月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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スピカ・78

2023-10-21 04:18:29 | 詩集・瑠璃の籠

どんな深い罪に溺れても
壊れない黄金の真実が
あなたの中にある
それを信じなさい

醜いことをしてしまった
あまりにひどいことをしてしまった
その自分を苦しみすぎ
腐ったものを捨てるように
自分を捨ててはいけない

泥の中に根を張り
美しい花を咲かせる
睡蓮のように
あなたの中には
すばらしい命の種があるのだ

神はあなたの中に
どんな悪の嵐の中でも
けして消えない
すばらしい愛の星を
秘めておかれたのだ

だからあなたは
必ず立ち直ることができる
生まれ変わることができる
信じなさい
神のまことを
自分の強さを


どんなくらい闇の中を
さまよっていても
自分の中に光る
その星を見出せば
必ず
愛に帰って来れるのだと



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ケンタウルス・20

2023-10-20 04:16:34 | 詩集・瑠璃の籠

人間は
神の芸術だ
すばらしいことができる
すばらしいものなのだ

その人間の真価を疑い
自分を馬鹿と思い込んで
馬鹿なことばかりやるのは
神への大きな侮辱であるぞ

その自分をよく見てみよ
手足があり
頭があり
心がある
すばらしい命がある
それらをすべて
神は人間に与えたのだ

自由の翼を広げ
その自分をやってみよ
心から湧き上がる
愛のままに
すべてをやっていきたくなるだろう

間違ったことを信じ込み
馬鹿なことをやりつくしてきた
その罪も
人間は清めていくことが
できる

そのように
神は人間を
美しいものに創った
すばらしいものに創った

神を信じ
神の創った自分を信じ
すべてをやってゆくがよい



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ゾスマ・73

2023-10-19 04:15:13 | 詩集・瑠璃の籠

豪華な嘘の鎧の奥に
すさんだ心を隠し
いかにも立派な善人であるかのような
ふりをして
世間を歩いている
馬鹿者よ

もう終わりが来る
神が愛の蛇口を閉め
おまえに与える光を
すべてやめたからだ

嘘と盗みで作った
幻想の幸福を
厚く着込みながら
魂が飢えていく
瞳が闇に濡れていく

嘘ばかりで生きていれば
こんなことになるのかと
運命の鎖が
したたかにお前を打つ

山のような宝に
囲まれていながら
うつろな心の重さに
しびれる孤独を飼う
だれも愛してはくれない
だれも愛してはくれない

心臓の奥に
瀕死の小鳥のような
疼痛を感じ
助けを求めるために
空を見上げれば

もう愛してはいないと
神の声を聞く



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トリアングルム・58

2023-10-18 04:25:16 | 詩集・瑠璃の籠

人間を
美しいものに育て上げるために
神は
様々に努力をしてきた

人間に
愛を教えるために
神は
散々に苦労をしてきた

億年の時を費やし
愛を注ぎ続け
教え続けてきた
人が神の心に背き
馬鹿なことを繰り返し
世界に破滅の風を吹かせても
あきらめなかった

そしてとうとう
人間が
愛に目覚める時が来た
麗しい人間の
魂の花が
この世に咲いたのだ

人間よ
目覚めた人間よ
深く愛しているぞ
これからおまえたちは
すばらしい愛の種を
世界中に振りまくのだ

本当の自分自身の
まことの幸福を
世界中の人間に
教えにいくのだ

おお
苦労があろうとも
だが努力して乗り越えよ
神のあとを追いかけて
この世を愛し
すべてをやってゆくのだ



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ベクルックス・86

2023-10-17 04:19:32 | 詩集・瑠璃の籠

体中に嘘を塗って
美女のふりをするのを
やめなさい

フランケンシュタインのように
嘘をつぎはぎして
自分を改造することを
やめなさい

そんなことをしていれば
神が創ってくださった
永遠の自分自身を
壊してしまう

大切な自分に
癒せない傷がついて
とても愚かなものに
なってしまう

もうやめなさい
本当の自分から逃げて
盗んできた他人の美貌を
かぶって生きるのは

苦い水を飲み干すように
真実を受け入れ
本当の自分に戻りなさい

何もいいことはしてこなかった
いやらしいことばかりしてきた
自分の本当の姿を
認めなさい
そしてそこから
すべてをやり直していくのだ

もうやめなさい
当然の道理を
逆さまにしてまで
嘘の自分を守ろうとするのは

逃げていくばかりの
自分を引き留め
神の示す正しい道に
戻ってきなさい



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ミルファク・7

2023-10-16 03:59:47 | 詩集・瑠璃の籠

ああもういやだ
馬鹿者の
面倒を見るのは

人の美貌を盗み
勝手に美人になって
それを恥ずかしいとも
思うことができないとは

暗い魂を
仮面の奥に隠し
上手に芝居をして
愛のふりをしている
その自分の馬鹿さ加減を
気に病むこともできないとは

逃げることはできない
自分の苦しみを
虫のように陰に押しつぶし
嘘をかぶったまま
自分はこれでいいのだと
踊るように世間を歩いている
馬鹿者よ

わたしたちは
おまえを切る
厳しい運命に
吸い込まれていくおまえに
差し伸べる手を
ひっこめる
もう愛しはしない

嘘で着飾った
善人の仮面を衒いながら
もう落ちていくがよい
絶望の彼方へ



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ラサラス・10

2023-10-15 04:23:07 | 詩集・瑠璃の籠

すべてが
変ってゆく

草を抜くように
神が馬鹿を抜いてゆく

愛と嘘をさかさまにし
盗んできた幸福にかじりつき
永遠に
本当の自分から逃げようとするものは
癌のように摘出され
遠い虚無の地平に
捨てられるだろう

なしてきた数々の罪を
忘却の箱に隠し
盗んできた善人の顔をかぶって
神をだまそうとするものは
腐った果物のように
愛のない薄闇の世界に
つかみ捨てられるだろう

阿呆は去れ
いつまでも嘘をかぶり
自分では何もしようとせず
人の宝を盗んで生きようとするものを
神はすべて切る

この世に
愛の国をもたらすために
神の心に従わぬ
悪しきものは
すべて切らねばならぬ



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ヴィンデミアトリックス・81

2023-10-14 04:17:56 | 詩集・瑠璃の籠

永遠のシジフォシア
果てしない砂と崖の大地
水はなく 緑もなく
灰色の空には日月も星もない
ただぼんやりとした光の中
寂しい風だけが口笛を吹く

勉強もせず
嘘ばかりつき
この世に血と糞を
まき散らしてきた馬鹿者は
すべてそこに向かう

神の与えた
本当の自分を嫌がり
人の自分を盗んで
神をたばかろうとした
馬鹿者はそこに行く

神が
何も創造を行わなかった
愛が一滴もない
その世界で
馬鹿者は永遠に
ぼんやりと立ち尽くす

何もせず 何もできず
まるで虚無の幻のように
冷たい風と光の中を
さまよう

なぜ
こんなことになったのかと
しびれる頭の中で
考えながら
もくもくと
永遠をたべてゆく



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ガラクシア・75

2023-10-13 04:19:41 | 詩集・瑠璃の籠

神は
この世を
深く愛する

ゆえに
この世を汚すものを
みな追い出す

無明の闇に溺れる
矛盾の魂は
この世に苦しい難を
吹きかける
汚い糞を吐き
この世を痛く汚す

ゆえに
すべて追い出す

億年をかけて
愛してきたものを切ることは
神も苦しい
だがこれ以上許していては
この世が大変なことになるのだ

神はもう
馬鹿者の迷いを
許さない

この世を
美しい愛の天国にするために
神は人の魂を
選ぶ



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アークトゥルス・77

2023-10-12 04:18:31 | 詩集・瑠璃の籠

もうやめなさい
馬鹿なことをいくらやっても
おまえは幸せにはなれない

ずるいことばかりして
刺激的な幸せを
手に入れても
常におまえがおまえを
責め立てる

おまえの中の
善良な魂が
裏で汚いことをしている
おまえ自身を苦しむのだ

人もうらやむような
きらびやかな人生を偽り
幻想の幸福に
頭を突っ込んで
何もわからないことにしていれば
幸せでいられると思うのか
馬鹿者よ

本当の幸せは
おまえの中にある
善良な魂に
従って生きることだ
真実の愛に従って
生きることだ

おまえの生き方が
神の心に
合致することだ
それができれば
おまえは
永遠の幸せを
手に入れることができる

さあもうやめなさい
ずるいことをして
自分だけの幸せを偽るのは
すべての嘘を捨て
本当の自分に戻り
山と積もった宿題に
手をつけるのだ



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